梅﨑和子さんの『いのちを育む離乳食講座』

読みもの紹介

母乳期から離乳食期は母親の健康も含めて不安が大きい時期・・・。「毎日の食卓からおいしく健康に」をテーマに実践してきた梅﨑和子さんの「食養生(何をどのように食べるのがいいのか)」を伝えるコラムを月2回お届けします。
—— 梅﨑和子さんプロフィール ——
梅﨑和子(うめさき かずこ)さん 
養生家庭料理研究家。病院の栄養士として勤務するなかで現代栄養学に疑問を感じ、日本の「食養」と陰陽調和料理を学ぶ。1987年、「いんやん倶楽部」設立。養生家庭料理の普及に努める。主宰する料理教室では「重ね煮」の調理法や養生の知識を取り入れ、米を中心とした食を提案。
主な著書に『おくすりごはん』(家の光協会)、『陰陽調和で考える いのちを養う食の基本』(新泉社)、『旬をまるごと生かす食卓』(講談社)、『こどもの「いのち」を育む旬のおやつ』(クレヨンハウス)など。

2025/5/16

第16回 家族みんな歯の食性を考えて

 人間は本質的にオギャーと生まれたときから、おいしいかどうかを見分けます。そして、エネルギー源として甘いものを欲する仕組みになっています。2~3ヵ月してから塩味を覚え、お母さんがつくってくれるようになってから、酸味や苦味を覚えていきます。  お母さん...

2025/5/2

第15回 美味しいものは美味しいねといただく

 前回、陰陽調和の重ね煮についてご紹介しましたが、冬は身体を温め、夏は身体を冷やす旬の食材を上手に食卓に盛り込むことです。鍋の中は小宇宙、大自然と私たちヒトがひとつに溶け合い、同化していくのです。でも、そんなに細かく陰陽に分けなくてもいいのです。材料...

2025/4/18

第14回 人間の歯の食性に合った食べ方を

 最初の子はアトピーでした。当時はまだアレルギー食について「はしり」の頃で、「あれもダメ」「これもダメ」という除去食や回転食が主流でした。でも、私はもっとリラックスしていこうと思いました。では、どこに焦点を合わせたか。それが5:2:1の考え方です。つ...

2025/4/4

第13回 自然から与えられた味でいい

 アレルギーのお子さんのことで悩むお母さんからの相談を受けることがよくあります。中にはお豆腐で口が荒れてしまう子もいます。でも、「重ね煮」で煎り豆腐にしたりすると反応が出なかったりします。その食物体では出るアレルギー反応が「重ね煮」することによって出...

2025/3/21

第12回 いのちは毎日の食とつながっています

 食べものというのは、「食物=生命」と考えています。いのちは毎日の食に直結しています。単に予防医学というだけでなく、日々の暮らし方、その積み重ねによって心身ともに元気に暮らすということだと思います。古くは江戸時代から花開いた養生文化にも見ることができ...

2025/3/7

第11回 ゆっくり焦らず進めましょう

 初めて口にする食感や味にとまどう赤ちゃんもいるかもしれません。そんなときは焦らずゆっくり進めていきましょう。「栄養が足りていないかも…」と心配する必要はまったくありません。なぜって、離乳食の目的はモグモグ・ごっくんの練習だから。赤ちゃんに必要な栄養...

2025/2/21

第10回 「重ね煮」のバリエーションを楽しみましょう

 もちろん、毎日、重ね煮をつくっていたら大変でしょう。できるときはたっぷりつくっておいて、赤ちゃん用にはちょっと裏ごしして出してあげたり、お父さん用にはカレー粉を入れてカレーにしてあげたり、自分なりのアレンジを楽しんでみてください。  離乳食も基本は...

2025/2/7

第9回 簡単、楽チン、重ね煮クッキング

 普段の食事から取り分ける楽チン離乳食をスタートさせるにあたって、私が紹介したいのが「重ね煮」という調理法です。重ね煮クッキングに特別な知識や調理器具は必要ありません。ふたがきちんと閉まる鍋が一つあれば大丈夫。つくり方はとっても簡単。材料を切って、鍋...

2025/1/17

第8回 旬の野菜をシンプルな味付けで

 旬はまさにその素材がいちばんおいしくて、栄養分がもっとも豊富なとき。「陰陽調和料理」は、栄養も生命力ももっとも充実した旬の野菜に、塩、しょうゆ、みそなど自然の調味料だけでシンプルな味付けをします。また、砂糖や油をほとんど使わないので、アレルギーの不...

2025/1/3

第7回 離乳食もごはん中心に

 私は食養を学び始めて6年目に第一子を出産しましたが、子どもにはアトピー性皮膚炎がありました。遺伝的な因子はあるとしても、食養を学び、卵も牛乳も肉もとっていないのになぜ?と強い疑問を感じつつ、手探りで母乳の質などについて体験的に見直しました。  そし...

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