新年あけましておめでとうございます。

昨年は新型コロナウイルスという経験したことのない事態が世界中を襲いました。

　コープ自然派ではその都度どうしていくのか考え、対処しています。まず第一に生協として組合員に商品を届けることに注力しましたが、商品が足りず欠品が多くなってしまい、ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。また生協として活動を止めないことも大事だと改めて考え、リモートでの会議やイベントも6月から開催しています。

　このような状況でどうしても内向きに、自分中心に物事を考えてしまう中、世界で、また日本でも社会で一番弱いところに大きな影響が出ています。世界の紛争地帯・貧困地域では日雇いの仕事がなくなりその日食べるもの買えない、コロナで死ぬのか餓死するのか、という状況が続いていると言われています。しっかりと目を見開き、裏側で起きていることにも関心を持てるようになりたいです。生協の大きな理念である「協同の力」「地域の力」「分け合う」精神を再認識しましょう。

　また一旦流通や経済が止まってしまうと私たちのくらしが成り立たないことを経験しました。
　私たちがずっと掲げてきたできるだけ近くで生産する、顔の見える関係「国産派宣言！」の大切さを再認識しました。農産物は工場生産物ではありません。有機の畑では一ミリの土をつくるのに一年かかります。地域の生産者を応援し選ぶことで地域自給を高めるとともに地域の環境を守ること、そして食べ物だけでなく、生活必需品も国内で生産することが必要だと実感しました。目先の値段だけでなく、商品を選択することが今後一層必要だと思います。

　今回のウイルスの蔓延は、人間の移動スピード、距離が生物として逸脱していることや環境破壊が原因の一つだと考えられています。今こそ自分たちのライフスタイルを見直さなければいけません。

今年度の総代会での特別決議は「人間の環境破壊がもたらした気候変動に危機感を持ち、消費者として生協として地球温暖化対策に粘り強く取り組みます。」です。 　みなさん、一緒にできることを考え、実行する年といたしましょう。

2021年　元旦
　生活協同組合コープ自然派兵庫
　理事長　正橋裕美子