組合員活動報告

「放射能汚染水を海に捨てる!」深刻な問題とは?

2021.7.18

□開催着:2021.7.19(月)
□主催:脱原発!チーム原っぱ 
□会場:神戸市立婦人会館&オンライン(zoom)

 

「放射能汚染水を海に捨てる!」深刻な問題とは? と題して、はんげんぱつ新聞編集委員の末田一秀さんを講師にお話をしていただいた。
東京電力福島第一原子力発電所が地震による津波によって電源を喪失し、原子炉の冷却ができなくなり燃料棒が溶けメルトダウン。発生した大量の水素により大規模な水素爆発が発生し大量の放射能が大気中に拡散してしまった。
この原発事故は東電内で15m以上の津波が到来するとの危険性が指摘されていたにもかかわらず東電幹部が握りつぶした結果の人災と指摘。
東電は2年後から処理はするとはいえ海洋放出を決定した。現在原発敷地内の放射能汚染水は30万トン。年間放出汚染水は3万トン、年間保管汚染水は2万トンつまり放出完了まで30年程度かかる。その上どんな種類の放射性物質がどれくらいあるかの測定はせずに放出。2015年東電は「関係者の理解なしにはいかなる処分も行わない」と福島県漁連に文書で約束したにもかかわらず約束を反故にして強行となっている。「海上からの放射性廃棄物の海洋投棄は、ロンドン条約及び原子炉規制法により禁止されている」との指摘に対して政府は「同じものを陸上から流すことは禁止されていない」と詭弁を弄し制定の趣旨に反したものとなっている。
Q&Aに移ったその中で、末田さんは、原発をめぐる状況として、いまだに原発の水素爆発以来国民の意識は原発いらないが多数派であり、再稼働している原発は6基にとどまっている。経済産業省は新たなエネルギー基本計画の素案を公表したが、電力業界が要求していた原発の立て替え・新増設に踏み込めなかった。有利な状況を踏まえて今後も脱原発社会の創造に向けて皆さんと一緒に頑張りましょうと締めくくりました。