組合員活動報告

温活アロマ〜おうちでセルフケア〜

□開催日:2021年1月26日(火) 
□主催:Bブロック 
□会場:オンライン(zoom)

今回は滋賀県の彩生舎 奥村さんから温活アロマと題しまして、はじめてのアロマとお家でできる簡単なセルフケアのお話をzoomで開催しました。アロマのイベントですがオンラインのため香りは天然香料を使用した入浴剤を事前に参加者さんの自宅にお届けしました。初めての方でも生活に取り入れやすいアロマのお話をお伺いしました。
日本ではまだインテリアの一部としての認識しか浸透していないアロマオイルですが、近年は医療現場でもアロマを多用しているという話はとても興味深いものでした。コロナ渦の生活においてヒントになった方も少なくなかったかと思います。天然香料と合成香料でも商品の細かな表記の仕方に写真付きで触れてくださり、安価な物と高価な物の区別の仕方をとてもわかりやすく学ぶこともできました。安価な物を知識なく使うと体への影響が危険だということも勉強になりました。
質疑応答も盛り上がりお答えが間に合わない場面もありましたが参加者さんの興味の深さがわかりとても充実した開催となりました。
開催終了後の夜に早速天然香料の入浴剤を使用してみましたが、とても香りがよく癒しの時間でした。香りの感想も参加者さん同士で共有できたら更に面白いと思います。リアル開催ができる日を楽しみにしたいと思います。

以下、たくさん質問をいただき、イベント時間内でお答えできなかった質疑応答を掲載いたします。

Q1.エッセンシャルオイルは、マッサージにも使えると思っていましたが、直接肌につけてはいけないのでしょうか?
エッセンシャルオイルは自体は芳香成分を凝縮したものになりますので、これだけをお肌に塗布することはできません。そこで、お肌に塗布できるキャリアオイル(植物油・ベジタブルオイル)を使って、エッセンシャルオイルの濃度を下げることで、お肌に塗布することができます。エッセンシャルオイルの濃度は1%以下を目安に希釈してください。
<濃度1%の例> エッセンシャルオイル 4滴(0.05mL×4=0.2mL)
                             キャリアオイル 20mL

Q2.お風呂にエッセンシャルオイルの原液を垂らして入浴してもいいのですか?
エッセンシャルオイルは親油性になりますので、そのまま入れると水面に浮いてしまいます。浮いている場所はエッセンシャルオイルが高濃度になっていますので、その場所に触れてしまうと肌トラブルの原因となります。そこで、キャリアオイルに混ぜてからお風呂に入れる方法をご紹介します。キャリアオイル自体も親油性になるので、エッセンシャルオイルと混ぜたとしても水面に浮いた状態には変わりありませんが、エッセンシャルオイルを希釈した状態なので、お肌についたとしても肌トラブルになるリスクは大きく下がります。

Q3.冷暗所保管は冷蔵庫でも可能でしょうか?
エッセンシャルオイルを冷蔵庫で保管した場合、急激な温度変化によって品質の劣化が早くなってしまう可能性があります。また、エッセンシャルオイルを冷蔵庫から取り出すと、遮光瓶が結露することによりできる水分や湿気が原因で、エッセンシャルオイルの品質が劣化する可能性もありますので、できれば冷蔵庫以外の「直射日光の当たらない場所」「高温多湿ではない場所」で保管することをおすすめします。どうしても、冷蔵庫内で保管したい場合は、冷蔵庫内は菌が多くいると言われていますので、チャック付きの袋などに入れてから保管することをおすすめします。(食品へのにおい移りを防止するためにも有効です。)

Q4.赤ちゃんや授乳婦に使えない精油はありますか?
精油の種類に関わらず、3歳以下のお子様には芳香浴以外の使用はおすすめしていません。また、授乳中の方の芳香浴以外の使用については、かかりつけの医師にご相談の上、ご判断いただくことをおすすめします。
芳香浴であればご使用いただくことはできますが、まずはエッセンシャルオイルの濃度を低くした状態からお試しください。小さいお子様については、芳香浴によって気分が悪くなった時、お父さん・お母さんに気分が悪いことを伝えることができない場合がありますので、お子様のご様子を見ながら、必要であればお部屋の換気をするなどをしてください。少しでもご不安がある場合には、ご使用を避けていただくことをおすすめします。

Q5.頭痛持ちに効果のあるエッセンシャルオイルはありますか?
彩生舎が所属している日本アロマ環境協会(AEAJ)のホームページには、「片頭痛の発作回数が芳香浴で減少」という実験結果が紹介されています。ここでは、グレープフルーツ、オレンジ(スイート)、イランイランの香りを用いて実験をされていますので、ご参考までにお願いいたします。

Q6.エッセンシャルオイルをブレンドする際、タブーな組み合わせなどありますか?
アロマの本やWebサイトには「相性の良い組み合わせ」「相性が良くない組み合わせ」を紹介するページがたくさんあります。しかし、実際見てみると見解が違うことがたくさんあり、どの情報が正しいか分からなくなると思います。実際に色々な組み合わせを試してみて、ご自身で「相性が良い」「相性が良くない」と判断されて良いかと思います。あと、単純に組み合わせだけではなく、それぞれのエッセンシャルオイルの量(割合)にも影響すると考えています。例えば、柑橘系のエッセンシャルオイルの多くは他の系統のエッセンシャルオイルよりも香りの強さが控え目なので、柑橘系のエッセンシャルオイルを使用する場合は量を少し多めにすると、ブレンド時の感じ方も変わってくるかと思います。

Q7.セロトニン分泌に良いおすすめのオイルはありますか?
セロトニンは三大神経伝達物質の一つで、精神の安定に大きく影響を与える働きをしています。主に、不安やイライラを取り除き、脳をリラックスした状態にさせてくれます。このセロトニンの分泌を活発にしてくれるのが、「酢酸リナリル」という成分です。酢酸リナリルが含まれているエッセンシャルオイルは、弊社のラインナップでは「クラリセージ」「ネロリ」「ベルガモット」「マージョラム」「ラベンダー(真正)」がありますので、これらがおすすめのエッセンシャルオイルです。

Q8.精油と植物オイルをまぜてお風呂に入れるとき、具体的にはどうするのですか?
作り方は、小さな容器に、「キャリアオイル 小さじ1(5mL)」と「エッセンシャルオイル1~5滴(0.05~0.25mL)を入れて、スプーンや割りばしなどで混ぜます。作業中はエッセンシャルオイルが十分に希釈されていない可能性があるので、指で混ぜないようにしましょう。十分に混ぜたらお風呂に入れてご入浴ください。