組合員活動報告

「お母さんと子どものための放射能きほんの基vol4」守田敏也さん連続講座③

■開催日:10月6日(火)
■場 所:オンライン
■主 催:脱原発委員会

放射線副読本読み解き講座の2回目。前回の講座で、肝心な事を書かずそれほど間違っていない内容だという事を知りました。今回も、参加者から3名の方にそれぞれ担当してもらい、守田さんが解説を入れながら一緒に読み進めました。
・放射線被ばくの早見表には、人工放射線のところに原発事故や核実験の事が書かれていなかったり、100ミリシーベルト以上ガンのリスクと書かれていて100ミリシーベルト以下も危険なのに、危険性を見せないようにしている。
・汚染水はダダ漏れだったので、実態は掴めていないと書くべきなのに、安全論にリードしている。
・風評被害や差別、いじめのページでは、原発事故で離れ離れになったのに学校や勤務先の都合と書かれていたり、加害者は国と東電と県なのにいじめた子どもに加害の転嫁をしていて、この読み解きBOOKを作成された方たちが最も憤りを感じていたところだったそうです。(いじめた子どもも不安を感じている被害者のはず)
・食べ物の安全性の部分では、そもそも載っている指標が間違っていて、文科省も認めているが改めてられていない。ストロンチウムは大気中と海では基準対比が違うので、きちんと測って欲しい。(現状はほとんど海中で測られていないに等しい)
など、これからの放射性物質の廃棄の問題を大した事ないと思わせ、受け入れさせるための副読本のような気がしました。
開催日翌日の10月7日には高浜原発が停止し、日本の稼働中の原発は2基になるそうです。

【参加された方の感想】
●知識もそうですが、体験者の話や事例は普段なかなか聞けないので、心が締め付けられましたが、聞いてよかったです。それから最後のそれぞれの人が自分の事を大切に、あなたの命、あなたは大切な人ですよと伝え、 感じてももらうことが大切ということには、共感し、今からでも始めたいと思いました。本当にありがとうございました。
●国や文科省は間違ったことは言っていないかもしれないが、意図的に危険性を隠すような誘導はホント良くない、私たちがしっかり学んで正しく知らないといけないと思いました。
●読み説いて、解説があるととてもよくわかります。こういった学習会はただ話を聞くだけでのものより、参加している感じも強く、楽しかったです。ありがとうございました。

最後に、参加者の方が、「私たちが、子どもたちに出来ることは何かありますか?」という問いに「あなたはとても大切な存在と伝えてください。」という守田さんの温かい言葉が深く心に響きました。