組合員活動報告

空気に匂いをつけないで~空気の匂いがわかる人集まれ!お茶会

■開催日:11月6日(水)
■場 所:オンライン
■主 催:ママノワバンビ&マルシェ

参加者は洗剤や柔軟剤の強いニオイをきっかけに化学物質過敏症を発症した当事者から、そうした人たちのための住宅施工会社を経営していて体調こそ崩さないけれど匂いがわかる、という方まで4人が集まりました。日ごろ感じていることや困っていること、どんなふうに対処しているかなどをお互いにシェアする中で、出てきたのは孤独感、という言葉。目が見えない、耳が聞こえないということに比べると「鼻が利かない」ということは、匂いがわからない人には理解が難しいようです。そのため匂いがわかる人のほうが、家族からも理解を得にくい、友達にもわかってもらえない。そうした孤独感や辛さを分かち合えて、ほっとした…という感想が寄せられました。匂いは感じ方が違う、という前提が「だから我慢してよね」という結論になりがちな合成洗剤・柔軟剤による香害。香害というと香りの好みの問題と思われがちですが、全く違います。香りのもと、芳香成分は揮発性有機化合物という化学物質で、天然のものも石油由来の合成のものもあります。天然香料に比べ、分解しづらい合成香料が「香り長持ち」などの効果を出すためにマイクロカプセルという技術とともに使われるようになってから環境中には急速に化学物質が増えることになり、化学物質過敏症を発症する人が増えています。香害についてはすでに学習会が開催されていることもありここでは多くは触れませんが、化学物質過敏症は日常的に化学物質を使っていれば誰もが発症する可能性があることです。予防のためにも、まず合成洗剤や柔軟剤を使わないことをお勧めします。
お茶会では今後は行政への働きかけをしていきたい、とか洗濯方法の学習会をして合成洗剤や柔軟剤を使わなくて済む暮らしを伝えたい、といった声も出ました。できれば今後も継続してともに学び発信する場を作っていきたいので、関心がある方はぜひ次回のカナリアお茶会に参加してくださいね。2・3月で連続開催を予定しています。