組合員活動報告

発達障害に関する疑問や悩みをみんなで語ろう

■開催日:2021年6月24日
■場 所:コープ自然派奈良 会議室
■主 催:すくすく

初めまして、チームすくすくです。このチームは発達障害をテーマに、当事者の親の交流や情報交換、そして啓発活動を行っていきたいとの想いで、この4月に発足致しました。今回は初めてのイベントとして『発達障害とは?』という題目のセミナーを、受講したスタッフからのシェアを行いました。その後に2グループに分かれての座談会を行いました。シェア内容と致しましては下記の通りです。
発達障害は世間では親の躾不足、本人の努力不足などと思われがちですが、実は脳の機能障害である。
日本の現状では、通常の教育で周りとの差が見えて初めて支援が入る。
その為、子どもが失敗体験を重ねてしまう事が多くなってしまい自己肯定感が低くなり、脳や心に負担が大きくなってしまっている。

例えば
①脳のトラブルを抱えていたとしても、周りからは“見えない事”で本人の無理が重なるストレス↑
②相手の意図が読みづらい故の人間関係の難しさ(対人関係でトラブルが発生しやすい)
③自分では、どうしょうもない“不安な気持ち”→動き回ることも不安の現れだったりする。
④頭では分かっていても“制御できない行動”が生じてしまう。
⑤感覚の“過敏や鈍麻”での苦しみがある。

小さい心で日々さまざまな気持ちと戦っている子どもたちが、心から安心して過ごし少しでも自信を重ねていけるように、ひとりでも多くの大人が、そんな視点に“気付き”心地良く過ごせるような社会になって欲しいです。

●未就学児や小学生の保護者グループは、療育やリハビリの経験談や保育所や幼稚園とのやり取りなどの経験談を話したり、今後リハビリを検討しているが、受診やリハビリ施設の選び方などどのような段取りで動けば良いのか、また、夏休みに向けて自然体験教室の情報提供などの話題がありました。
 
●小学校高学年から中学、高校のお子さんのグループは、些細な言葉で傷つきやすく、人と関わるのが苦手なので、修学旅行や遠足に行きたがらないという話でした。ネットコースのある高校では、ネット遠足など、交流の機会もあるのですが、参加しなくてもいいので、選べるというのはいいなと思いました。また中学になると勉強や将来のことが身近な問題になってくるので、ネット高校の詳しい話や、発達障害の就労支援の情報など聞いてみたいと思いました。

参加者の感想では、発達障害についての知識や、イベント情報、病院の情報など色んなことを教えてもらい勉強になりました。次回も参加したいです!と言ったポジティブな感想も聞くことができました。

今回はチームすくすくとして初めてのイベントで終始至らない点もあったかと思いますが、参加者の皆様と交流ができたことが良かったです。
グループに分かれての話し合いでは、マスク越しに話すので、結構聞き取りにくい状況になりました。またもう一方のグループが盛り上がっていると余計に聞きとりにくいこともあり、次回の開催にあたり考慮させていただきたいと思います。引き続きイベントを企画して参りますので、ご興味がある方はどうぞご参加くださいね。