組合員活動報告

堀田みえこさんのお話し会

■開催日:2020年2月21日(金)

■場所:奈良市はぐくみセンター 

■主催: 脱原発委員会、GMO委員会

放射能きほんのきシリーズの3回目は、奈良で早くから脱原発の活動にとりくんできた堀田みえこさんに、参加者の皆さんが疑問や想いを伝えながら、一緒にお話しを進めていきました。
 堀田さんが原発問題に向き合ったのは子育て中に起きたチェルノブイリ原発事故の時です。事故当時、日本国内産の牛乳からも放射能が検出されたことや、輸入食品の放射性物質基準値に疑問と不安を感じたことがきっかけで学習会等で詳しく理解するにつれ、この問題を少しでも多くの人に知らせたいと思い始めたそうです。
 原発を語ることはタブーの一つとして当時からきびしいものでしたが、福島の事故を経た今でも自由に意見を言いにくい空気があり、復興ばかりがアピールされる傾向にあります。
 しかし、野生のきのこなどはいまだに基準値が100bqを越えるものがありますし、空間線量は下がってきたというものの、事故の後、住民の力で各地にできた市民放射能測定所で測ると、土壌はまだまだ高い値が検出されるところが存在しています。奈良にも、この市民測定所があって誰でも利用できます。堀田さんも野菜や土壌などの計測で利用しているそうです。
 原発を巡る問題は、使用済み核燃料のこと・処理水の問題・福島の人たちが起こした裁判のこと・そして小中高に配布した教科書副読本問題・・・と多岐にわたります。2時間では語りつくすことは出来ませんでしたが、正しい理解を深めて風評被害を防ぐためにも、情報を分かりやすく公開し、自由に意見を言いあえることが大切ではないかと感じた2時間でした。
 チェルノブイリ事故当時、奈良での救援活動に参加した経験や教訓を生かし、堀田さん達にコープ自然派奈良も協力しながら、福島に住んでいる人を中心に毎夏行っているのが「保養キャンプ」です。 線量の高い地区からしばらく離れて暮らすことで、免疫力をあげ心身の健康状態を回復することができるのです。福島を離れて暮らす人、残る人、いずれの選択をした人にも元気に生活できる措置がしっかりとなされるべきではないでしょうか?
 原発を巡る問題は、使用済み核燃料のこと・処理水の問題・福島の人たちが起こした裁判のこと・そして小中高に配布した教科書副読本問題・・・と多岐にわたります。2時間では語りつくすことは出来ませんでしたが、正しい理解を深めて風評被害を防ぐためにも、情報を分かりやすく公開し、自由に意見を言いあえることが大切ではないかと感じた2時間でした。