組合員活動報告

太陽光発電や電気自動車って環境に優しいの?part2

■開催日:2022年5月9日
■場 所:自然派奈良会議室&オンライン
■主 催:オリーブの木

ソーラーパネルの問題点について、たくさんある中から何点か絞ってお話ししてくださいました。まずレアアース・レアメタルのお話では、採掘で地表をはがすためにすさまじい自然破壊が起きること、精製のための化学処理などで放射性物質に被曝すること、児童労働のこと。このようなことを最貧国に押し付けて先進国の環境ビジネスが成り立っているということ。そして、廃棄するときのお話では、たくさんの原料が接着されているために、リサイクルはできないということ。今現在、「有害廃棄物」にも「製造者責任」にもなっておらず、環境省は業者・市町村まかせにしているということでした。
もし製品に廃棄コストも盛り込めば今の10倍の値段になるが、それを先送りして価格を下げ、補助金(税金)まで使って普及させているが、その分電気料金は上がり続けるということでした。電気自動車についても同じく、蓄電池原料のレアアース・レアメタルや補助金の問題がある。また、製造時にCO2を発生させるので製品になった時点でガソリン車よりも3倍のCO2を排出している、充電も火力発電とすればガソリンとあまり変わらないということでした。ではどのような電気を使うのがベターなのかという質問に、今ある火力(天然ガス)を大事に使えばいいのでは。奈良は山も多く炭を活用するのも伝統文化の保護につながるのではとアドバイスいただきました。
 参加者へのアンケートでは、「レアアース・レアメタルの採掘現場での自然破壊や児童労働の問題を初めて知った」「再エネ事業は失敗し、原発に戻るというストーリーがあるというお話が衝撃的だった」「自然派生協として、大地や水を汚染するソーラーパネルの設置を考え直して欲しい」という感想が多く寄せられました。アンケートにご記入いただいた内、新センターへのソーラーパネル設置については反対が85%、賛成は0%でした。時間切れで聞けなかった人為的CO2地球温暖化説のお話も次回ぜひという声も多数でした。