組合員活動報告

青森六ケ所再処理工場学習ツアー 2022年9月22・23日 報告書

2022.9.23

産直委員会主催の産地ツアーの工程に加えて六ケ所再処理工場、核燃サイクルの問題、下北半島に危険施設や米軍基地、自衛隊施設が集中していることなどの見学、学習会を行いました。
まるめろ佐藤美佳子さんは、共有地主会が、全国に原子力の問題を知らせ運動費用を得るために販売を始めた下北半島の昆布を自然食品店「まるめろ」で販売し続け、通信を発行しています。コープ自然派も共同購入時代からずっとカタログで取り扱っています。
小泉顧問からは、生協の組合員活動の意義や「コープ自然派は、情報公開だけでなく組合員がその情報を理解するための教育をする場を用意する役割がある」とのお話を伺いました。
山田清彦さんからは、立派なPRセンターでその模型や説明パネルを使った説明を受け、再処理や核燃サイクルの仕組み、問題点を学ぶことができました。
再処理工場は、建設費当初予算7000億円、完成予定1997年のはずが26回目の延長、2兆9000億円を使っており、はっきりした目途が立っていません。一方、全国の原発から送られてくる使用済み核燃料で貯蔵プールは一杯です。要であった高速増殖炉もんじゅが2016年に廃炉となり、再処理工場が未だに本稼働できない状況でいつまで核燃サイクルにしがみつくのか、原発の稼働を止めずに核のゴミをどれだけ増やし続けるのか、次世代原発の開発、既存原発の最大限活用などを打ち出す政府は、現実が見えていないのでしょうか。
下北半島に集中する、核燃施設、米軍・自衛隊基地などの危険な施設。無事に帰ることができた私たちは、1日で原発一基一年分の放射能を出すという再処理工場が本稼働したとき、青森県の農水産物を購入するのか?原発のない社会へ、どうやって向かうのか?宿題を持ち帰りました。
(脱原ネットワーク報告から抜粋)