組合員活動報告

2021/12/2 メディアで報道されない実情 ~外国人労働者・難民問題について~

■ビジョンいろいろ

TRY(外国人労働者・難民と共に歩む会)の代表、前堂亜祐美さん、当事者のパキスタン人の方をお招きし、今の入管(入国管理局)が無法地帯になっているというお話を映像を交えて伺った。想像を絶する内容に参加者全員が言葉を発することができなかった。日本は「移民・難民を受け入れ保護します」と国連に公言しているにもかかわらず、実際は難民申請が滅多に通らない。

受け入れられないだけでなく、その結果、本国へ送還するために入管へ収容されてしまう。入管では保護とは真逆の扱いを受ける。自国に帰らせる為に厳しい監視・外出禁止・冷暖房もあまり効かない狭い部屋に閉じ込められる。そしてルールを少しでも破ると長時間の拘束。職員に背くと暴行も加えられる。病気になっても病院には連れて行ってもらえず、今年3月、名古屋入管で7カ月もの間嘔吐などで体調不良を訴えていたスリランカ人女性が亡くなってしまうという最悪の事態が起きた。

ハンガーストライキ(食事を拒否する)を60日間も行い、そのまま亡くなってしまった例もある。そこはまるで「監獄」である。罪に問われるような事をしていない、救いを求めはるばる日本に来たのに「自分がいない事にされる恐怖」を入管では植え付けられる。この問題は「知らなかった」では済まされない。これからもこのような機会を作り沢山の人に知ってもらわなければいけないと強く思った。

参加者の声

・色んな報道番組で知っていたのですが、何もできずにはがゆい思いでいました。今日のお話で知らないことも多く、残念な気持ちでいっぱいです。もっと関心を持ちできることを探したいです。

・すごく勉強になりました。

・これからももっとアンテナを広げて、勉強というか、知っていきたいと思います。

・マスコミで伝えられない問題を生々しく知ることができました。

・知らないことが多すぎて、まずは知ることが大切だと思いました。ほんとに今日本で起きていることなのか!?という感じでした。もう言葉にならないです。

・今まで、本当に何も知らなかったと言うことがわかりました。入管の非人道的な行いが改められるのを願います。この問題を注視していきたいです。

・法務省、入管の法整備が整っていないと思った。日本でこのことについて知らない人がほとんどだから、もっと広めていきたいと思った。外国の人に優しくできないと、自国の人にも優しくできないと思うので、みんなでもっと寄り添っていける国にしたい。

・当事者の方のお話を直接聞くことができて、非常に勉強になった。自国のことなのにあまりにも知らないことが多すぎて、恥ずかしく、申し訳なく思った。