コープ自然派の

環境創造米の生産者

ツルをよぶお米(徳島・岡山:ツルをよぶお米連絡会)

ナベヅル

地域と連携しながら農薬を使用しない有機稲作を拡げ、豊かな生態系を積極的につくり出すことでナベツルの飛来地づくりを目指した「ツルをよぶお米」の取組が始まったのは2007年のこと。

徳島県の生産者に兵庫県豊岡市の「コウノトリ育むお米」の先進事例とその取組を知ってもらい、生態系に配慮した「生きものを育む農法」(環境創造米)への理解と協力を得ることからはじまりました。

この「ツルをよぶお米」の取組の成果がここ数年、目で見える形でもあらわれてきています。生産地にはナベツルの飛来が増えただけでなく、コウノトリまで飛来。徳島県鳴門市の田んぼではコウノトリが繁殖し、無事に巣立ち、兵庫県豊岡市とその周辺以外では絶滅後初となる野外繁殖となりました。

コウノトリ育むお米(兵庫:JAたじま)

コウノトリ

かつては日本各地に生息していたコウノトリ。
ところが戦後、大量の農薬散布、水田の乾田化、河川の護岸コンクリート化などの影響で野生コウノトリは激減し、1971年に絶滅しました。
最後の1羽が生息していた兵庫県豊岡市では人工飼育とともに、「コウノトリも棲めるまちづくり」をめざして2003年から「コウノトリ育む農法」に取り組んでいます。

コープ自然派は「コウノトリ育むお米」そのものの供給はもちろん、「パン作りでもコウノトリ育むまちづくりを応援したい」と、「自然派Style山食パンコウノトリの未来」、「自然派Style恋する食パン」にも「コウノトリ育むお米」を使っています。

 

ビオトープ米(徳島:JA東とくしま)

「ビオトープ米」の取組が始まったのは2020年。
1971年に絶滅し、現在でも絶滅危惧種に指定されている「コウノトリ」が再び田んぼに棲めるような環境を全国に拡げることを目指しています。
ネオニコチノイド系農薬をはじめとした農薬の使用を減らすことで、コウノトリのえさとなる生きものたちが田んぼに帰ってきています。

またそれだけではなく「ビオトーププロジェクト」として、コウノトリが定住できる環境を整えるために、組合員さんに「環境支払いカンパ」の協力を頂いています。えさ場となるビオトープや繁殖のための「巣塔」など、新たな取組をすすめています。

22年産からは、ネオニコ不使用で栽培しています。

源流米(高知:相川源流米生産グループ)

棚田

コープ自然派では約30年前から吉野川の環境を守る運動に取り組んできました。源流米は、「吉野川を守るには源流域の環境を守らなければならない」という考えから、コープ自然派の前身である共同購入会時代から産直を続けてきたお米です。

源流米の生産地は、高知県土佐町を中心にした吉野川の上流域。
四国山地を見渡せる標高500m前後の棚田で栽培されています。
また土佐町は土佐赤牛に代表される畜産の町でもあり、赤牛の堆肥を田んぼに戻す、稲刈り後のワラは牛舎に返すという循環型農業が実践されています。

【栽培するお米の品種とその特徴】
ヒノヒカリ:艶があって粘りが強い。コシヒカリにも劣らないバランスの良さが特徴。

にこまる:粒張りと光沢が良い。近年、各地の食味コンテストで上位入賞の常連。

姫ごのみ:ミルキークイーンを品種改良した、冷めてもおいしい低アミロース米。粘りと食味が良く、他のお米を混ぜて炊いても美味。

写真で見る美しい棚田の一年

水が張られた春の田んぼ、稲が生長するにつれて緑が濃くなっていく夏の田んぼ、そして出穂・登熟が進んで黄金色に変わっていく秋の田んぼ、収穫後の稲の株跡に雪が積もった冬の田んぼと、四季を通して美しいです。

  • 棚田・田植えの頃

    田植えの頃

  • 棚田・田植えからおよそ4週間後

    田植えからおよそ4週間後

  • 棚田・出穂した頃

    出穂した頃

  • 棚田・実りの時期

    実りの時期

  • 棚田・稲刈り間・

    稲刈り間近

  • 棚田・稲刈り後

    稲刈り後

  • 棚田・雪が積もった棚田

    雪が積もった棚田

  • 棚田・雪解け

    雪解け

庄内米(山形:庄内協同ファーム)


庄内協同ファームの前身 「庄内農民レポート」 が発足したのは1970年代。
国の減反政策に危機感を持った若手農家で組織化し、 農民運動の展開とともに 「反発や拒否だけでは駄目、 自分の作った生産物を自ら価格を付けて供給できないようでは他を批判できない」 と生協や共同購入会等との産直活動を開始。 コープ自然派とは約40年来の産直パートナーです。
組織内では栽培の自主基準を定め、 「ふゆみずたんぼ」 や 「アイガモ除草」 等、 複数の農法で栽培することにより、 安定した収穫を目指しています。 2011年には青年部も立ち上がり若手の生産者も活躍中。

【栽培するお米の品種とその特徴】
コシヒカリ:もっちりした粘りと、噛むほどに味わいがある。冷めてもおいしく、お弁当にもおすすめ。

ひとめぼれ:クセのないやさしい甘さと粘りがあり、しっかりした歯ごたえ。粒の大きさ、甘味などはミニコシヒカリとも言われる。

つや姫:甘み、旨味のバランスがよい。白さや炊きあがりの艶などの見た目の良さにも定評がある。

雪若丸:一粒一粒が大粒で、しっかりとした弾力があるため食べ応えがある。

大和ひみこ米(奈良:南檜垣営農組合)

「大和ひみこ米」 は三輪山から流れ込むきれいな湧水に恵まれた天理市南檜垣地区で栽培されています。
取り扱いが始まったのは2009年のこと。この地区で食農体験をしたコープ自然派奈良の組合員さんの間で 「ここのお米を食べたい」 という声が拡がったことがきっかけでした。 南檜垣営農組合と産地契約の際には、 コープ自然派の独自の栽培基準をクリア。 年間を通じて生産者の南檜垣営農組合とコープ自然派奈良の組合員とが、 田植えや田んぼの生きもの調査、稲刈り体験等のイベントを協働しながら見守り育てています。


大分無農薬栽培米(大分:宮砥生産組合)

名水百選のひとつ、竹田湧水群の恵みを受け、無農薬で育てたお米です。
約40年前から減農薬に取り組み、約30 年前からは無農薬栽培の「鯉農法」を開始。鯉が田んぼの泥をかき回すので雑草が生えにくくなり、害虫予防にも効果があります。有機堆肥を使い、自然との調和を図りながら、変わらない安全でおいしいお米をお届けしています。