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2013年夏、兵庫県豊岡市からコウノトリの幼鳥2羽が冬水たんぼに取り組む徳島県小松島市に飛来しました。その後、徳島県鳴門市大麻町にもコウノトリが飛来し、2015年以降営巣するようになりました。コウノトリは1日にえさを約400~500g (ドジョウに置き換えると80匹) 食べるため、営巣するためには生きもの豊かな環境が必要です。

レンコン畑がひろがっている大麻町では、かつては農薬の空中散布が行われており、コープ自然派がその反対運動を行っていました。現在はコウノトリの飛来もあり、環境に配慮した農業の取組が行われています。2019年にはJAや地元企業や団体等が中心となって、『とくしまコウノトリ基金』を設立し、耕作放棄地をビオトープに変えるなど、生きものと人が共生する地域づくりをすすめています。

コープ自然派ではコウノトリの郷を全国へ広げようと、JAとの協同組合間協同をすすめ、昨年から徳島県で『ビオトープ米』の取組がはじまりました。ビオトープは生きものを育むだけではなく、地球温暖化に伴い多発する豪雨被害を抑える流域治水としての評価も高まっています。豊岡からはじまったコウノトリ育む取組は、徳島で、そしてコープ自然派の各地ではじまっています。

無農薬で栽培したれんこんです

栽培のこだわりは「土壌の生きものを豊かにする健康な土づくり」です。有用な微生物を含んだ米ぬかぼかしや籾殻を肥料として使用しています。

  
また農薬を使用せず、害虫であるアブラムシは手作業で取り除きます。粘土質の土で育つ徳島れんこんの特徴は、シャキッとした食感ともちっとした独特の粘り。1本1本丁寧に「鍬掘り」した徳島れんこんをぜひ味わってください。


マルサカ有機生産組合
坂東淳一さん(左)と博秋さん(右)

徳島れんこん

  

1本1本手掘りする鍬掘り無農薬れんこんです。

公開:2021年9月27日
商品案内28号[2021年10月2回]掲載

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