• 国産派宣言

海は地球の面積の約7割を占めています。しかし近年、海洋環境は大幅に悪化。世界的に水産資源が減少し、大きな問題になっています。その大きな要因の一つが、過剰な漁獲。2017年時点で世界の漁業資源の34.2%が持続可能な水準を超えて漁獲されているといわれています。

日本は四方を海に囲まれている島国で、古くから豊かな食文化を築いてきました。食文化を継承していくため、そして次世代へ豊かな海を残すために持続可能な漁業に取り組む生産者を応援してください。

マストミ

世界的に消費が増えてきたマグロ。それに伴いマグロの漁法もこれまでの延縄漁から、より効率的にたくさん漁獲できる巻網漁が急激に増えてきました。漁獲規制等が強化されつつありますが、残念ながら世界各国の海で資源(マグロ)の自然回復力を超えた漁獲が続いているのが実状です。

  
マストミではこれまでマグロの恩恵を受けマグロと共に歩んできたからこそ、マグロの価値と魅力、そして資源を守る漁法でもある延縄漁で漁獲したマグロにこだわり続けなければならないと考えています。本品は、日本の遠洋延縄船で漁獲した鮮度の良いメバチマグロのスジを取り除き、食品添加物に頼らず、マグロが持つ力と菜種油のみで、鮮やかな赤いネギトロに仕上げました。強い想いとこだわりを注ぎ込んだマストミを代表する1品です。

  

マストミ 加藤将太

  

自然派Styleメバチマグロネギトロ(二人前)

  

原料は良質のメバチマグロと非遺伝子組み換えの菜種油のみ。

伊吹島プロジェクト

瀬戸内海の伊吹島。島民の生活はカタクチイワシ漁を生業として成り立っています。とれたてのイワシを煮干し加工した伊吹いりこは、新鮮で上品な出汁がでると高く評価されてきましたが、近年伊吹いりこの加工に適さない脂質の多いイワシ(脂イワシ)の漁獲が増えています。

  
この脂イワシを使用して作られたものが釜揚げいりこです。伊吹いりこに適したイワシを資源保護しながら、未利用だった脂いわしを活用しています。しかも釜揚げいりこは、出汁のような濃厚な味わいで脂がのっているから「さらに美味しい!」と、良い事づくめ。釜揚げいりこをご賞味いただくことが伊吹島のサスティナブルに貢献いただくことになります。ぜひ、どうぞ!

  

伊吹島プロジェクト 加地正人

  

釜揚げいりこ

  

香川県伊吹島で漁獲し塩茹でされたカタクチイワシです。

三重県漁連

「三重産冷凍しじみ」の産地である三重県桑名市赤須賀では、海の環境を守り、赤須賀の漁業を次世代へつなげていくために、さまざまな活動を行っています。事業の一環として、藻場・干潟の保全活動や、海岸の清掃活動などを、漁業者と一体となって取り組んでいます。また森と海をつなぐ運動の一環として、漁民の森造成事業(三重県)及び思いやりの森造成運動(岐阜県)を実施し、地域全体での環境保全活動に取り組んでいます。

  
「三重産冷凍しじみ」は、木曽三川と伊勢湾が出会う豊かな漁場で水揚げされた、栄養たっぷりのヤマトしじみを使用しています。肝機能を正常に保つメチオニンや、コレステロールの増加を抑えると言われているタウリンなどのアミノ酸を多く含んでおり、この効能が注目されています。

 

三重県漁連 濵口明子

  

三重産冷凍しじみ

  

三重県桑名で漁獲されたヤマトシジミです。産地で砂出しし、凍結しました。

雄武漁協

紋別郡雄武町は、広大な面積を持つ町ではありますが、人口は少ない何もない町です。80年代~90年、それまで続けてきた漁獲制限のない漁業に資源の陰りが見え始めました。秋鮭に関しては、シーズンの来遊漁獲数が年々減少してきたのです。またホタテは、自然災害で死貝が大量に発生し、組合の漁師達はもとより、当組合の存続も危うい状況にまでなりました。

  
丁度その頃は、「生活の為の乱獲」を続けて来た漁師も高齢になり、現在の組合漁師へ代替わりが急がれるタイミングでも有りました。「子に孫に繋がらない漁業」に疑問と不安を抱き、巨大なオホーツク海の恩恵は「無限」でないことを知り、遡上する河川のないこの町に、人口河川を造り「孵化放流」の活動が始まりました。この資源管理漁業をこれからも継続し、今後も皆様の食卓に「自然と共存」した漁法の秋鮭をお届けしたいと思っています。

  

雄武漁協 大美光弘

  

自然派Style雄武秋鮭切身(無塩)

  

オホーツク海に面した雄武で水揚げされた、鮮度の良い天然秋鮭です。

津名漁協

栄養を含むため池の土を海へ流す「かいぼり作業」

淡路島の海は、えさが豊富でおいしい魚が育つ条件が揃っています。工場が少なく自然豊かな山から流れる水が淡路島近海に恵みを与えているのでしょう。多くの漁師が自然の恩恵を受けて、淡路島近海の魚を水揚げ出来ることに感謝しています。

  
真だこも同様にきれいな海で水揚げされますが、近年は水揚げが減少しており心配です。温暖化が影響しているのか、食物連鎖が異常になっているのかわかりませんが、早く元の漁に戻ることを願っています。水揚げされた真だこは何でもおいしく頂けるのでお好みの料理で。ちなみに私は唐揚げでいただくのが大好きです。調理も簡単ですし、お酒のおともには最高ですよ。

  

津名漁協 鈴木宗弘

  

淡路産 真だこ足

  

旨みが増す冬の時期に淡路で水揚げされた真だこを使用しました。

北海道漁協

北海道のほたて漁業は2013年にMSC認証を取得しており、水産資源や環境に配慮し、適切に管理された持続可能な漁業として認められています。オホーツク海で漁獲されるほたては、「稚貝」と呼ばれる子どもの貝を区分けされた海域ごとに放流し、育ててから計画的に水揚げする漁業を営むことで、乱獲を防ぎ、資源を守っています。

  
本商品は、北海道オホーツク海産のほたてを、水揚げした後すぐに剥き、急速凍結しておりますので、新鮮さを失わず、ほたて本来の甘みをお楽しみいただけます。お刺身はもちろん、バターソテーなどにしても美味です。この機会にぜひご賞味ください。

  

北海道漁連 谷藤誠斗

  

北海道オホーツク産ほたて貝柱

  

冬場のオホーツク海域は、流氷がもたらすプランクトンによりほたて貝にとって良好の生息域となっています。

公開:2022年11月28日
商品案内37号[2022年12月2回]掲載

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