新しい循環を描く、“『環めぐる』プロジェクト”

循環型社会に必要なローカルSDGsのものづくりを示す“『環』プロジェクト”(事務局・神戸新聞社)の純米吟醸酒と播磨灘のかきを味わって、新しい循環の地域デザインを一緒に広げていただければと思います。

  
神戸新聞社 辻本一好

  

第1弾 眠れる資源が回りだす、日本酒

飲むことで、眠れる資源が回りだす。地球にかかる負担を減らす。そして、もちろん美味しい!そんなミッションを担う日本酒が、「地エネの酒環(めぐる)」です。

「食べる」という私たちの営みから日々生じる有機物のごみを発酵させて得た、「消化液」で育てた酒米・山田錦を、4蔵元(福寿、盛典、富久錦、播州一献)が醸しました。同時にできるバイオガスは、給湯や暖房に活かします。

富久錦 生酛純米 環(めぐる)

  

山田錦の上品なお米の旨みに軽快な酸が感じられる、奥行きのある味わい。

第2弾 美しい竹林を次代につなぐ、かき

『環』の第2弾としてスタートする播磨灘のかきは、上質なたけのこを産する美しい竹林を次代につなぐ、陸と海の新しい循環を担います。

  

公栄水産のかき養殖筏に使う竹を、遠い県外産から地元・播磨産(兵庫県・太子町松尾)のものに切り替え、交換した古い竹はチップにして、たけのこや野菜の栽培に活かします。

  

荒廃の危機にある竹林の再生プロジェクトは、竹を運搬する石油消費を大幅に減らし、高騰する化学肥料から地域資源肥料への転換の道筋も描きます。

  

兵庫県産 生かき(生食用)

  

室津の恵まれた環境で、丸々と大きな身に育ったかき。

公開:2022年11月28日
商品案内37号[2022年12月2回]掲載

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