組合員活動報告

映画「タネは誰のもの」上映会&交流会

■開催日:2022年5月23日
■場 所:コープ自然派奈良事務所2階会議室
■主 催:理事会 ふうど(GM)

延期になっていた企画、「タネは誰のもの」の上映会を5月23日に開催しました。この映画は、登録品種の自家採種・自家増殖を禁止するという種苗法改定の動きに対して、元農水大臣の山田正彦さんが、自家採種をしている農家や種苗育成農家を訪ねてそれぞれの立場の声に耳を傾ける、という内容です。種苗法改定の背景には、グローバル化に伴い、多国籍企業が種子を独占して金儲けに利用したいという思惑があるという専門家の意見も紹介されました。種子は私たち人類が長い時間をかけ、気候風土に合わせてつないできた大切な共有財産であるという視点を忘れず、種は誰のものなのか、守るべきものは何かを考えていくことが大事だと思いました。
上映後は、コープ自然派事業連合副理事長の松尾さんから、タネをめぐる世界の動き、種子法廃止、種苗法改定に伴う日本の現状などについて解説していただきました。多国籍企業の種子独占の動きに対して私たちができることとしては、在来種や地域の食文化を守るローカルフード法(条例)の制定を目指す、オーガニック給食を含めた地域の食のシステムの再構築などが挙げられました。
お話の合間に、自然派で毎年行っている、自生ナタネが遺伝子組み換えかどうかをチェックする検査も行いました。奈良には今回3検体が寄せられましたが、結果は全て陰性でした。盛りだくさんな内容でしたが、参加者皆さんの関心も高く、有意義な学びの時間となりました。
~感想より抜粋~
・…、いろんな立場の人の目線からアプローチしていて考えさせられるが、最後の北海道の農家の方の、食料に関しては権利を主張していてはいけない、皆で分けあっていかなければならないという言葉に共感した。
・ぜひまた種子関連の勉強会をお願いします。反対運動の立ち上げや呼びかけをコープ自然派でしてほしいと思いました。声をあげる人を増やさないといけないと思います。
・ローカルフード法案がわかりやすく書いてくれていてよかった。じゃあどうしていこう、と考えることができると思いました。