組合員活動報告

自然派こだわりのスイーツと温かい飲み物でほっこりお茶会 ~みんなのデータサイトさんから放射能汚染のいまを知ろう~

■開催日:2023年2月27日
■場 所:コープ自然派奈良田原本 新センター会議室
■主 催:理事会(みらい)

M7以上の大地震が過去に起きている場所に原発が建っているのは日本くらい(世界中を見ても他数カ所)で、日本は世界で最も危険な原発立地であるということと12年前のフクシマ原発事故当時のお話から始まりました。2011年3月には福島県内や首都圏でも水道水から300bq/kgを超える高濃度のヨウ素131が検出されたり、野菜などの食品からも高濃度の放射性物質が検出されたが、測定や周知が遅れたため、知らずに飲食し高濃度の内部被ばくをされてしまった方が多くいるのではないかということでした。
2012.4月以降一般食品のセシウムの基準値は、100bq/kgになり、こちらは公衆の年間被ばく限度1mSvを基準としてはいますが、被ばく線量に閾値は無い為これは安全基準ではなく我慢の限界値であり、化学物質に対する基準よりも緩く、しかも内部被ばく分しか考慮されていない(本来は外部被ばく分も考慮しなければいけない)基準であること。
ECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)では一般人の年間許容被ばく線量は、0.1mSvであること、内部被ばくの研究は世界的にあまりできないようにされていること、キノコ・山菜・ジビエは特に放射能汚染されている可能性が高いこと、またフクシマの事故由来ではない1960年代に行われていた核実験由来の放射能もまだまだ日本各地に残っていること、放射能はフクシマ由来でも核実験由来でも違いが無いこと、日本は現在も原子力緊急事態宣下であり測定することは今後も重要というお話もありました。
また、ALPS処理水海洋放出については、福島原発の敷地内にまだ空きスペースはあるので大型タンクを作ることやモルタル固化により保管をする代替案を政府に提言もされているそうですが、検討もされないそうです。政府はトリチウムの健康への影響は無いとしていますが、世界では健康への影響が報告されているそうですし、処理水にはトリチウムだけでなく他の放射性核種も多く含まれていて、骨に蓄積され危険度が高いとされるストロンチウム90なども含まれていることがわかっているそうです。