組合員活動報告

7/17 自然派シネマ@からふる ちいさな上映会「ワンダーランド北朝鮮」

2022.9.19

[報告] ■自然派シネマ

世界から隔離された国、北朝鮮に良いイメージを持っている人は少数派だろう。
韓国出身の監督は、北朝鮮で映画制作を行うため韓国籍を放棄し、ドイツのパスポートで北朝鮮に入国。そして、エンジニア、兵士、農家、画家、工場労働者など“普通の人々”への取材を敢行した。国が許可した「善良で模範的な人々」・・・ではあるかもしれない。けれど、そこで、監督と話すことは真実だ。画家は美人を描くのが大好きだし、技術者は誇りを持って仕事をし、縫製工場で働く少女は、服を作るのが好きで、とびきりの笑顔で夢を語る。地熱を利用した温水プール、家族向けのレジャー施設。自然エネルギーを活用した地方の暮らしは循環型で、工夫自体を意外と楽しんでいる。人々の暮らし、日常はどこの国でも生きるために懸命だ。北朝鮮は閉鎖的で、そして情報は、操作されているだろう。けれど、違いの差はあれど、どこの国でも、時代でも、それはあるのだ。
ある特定の国を、批判するのは簡単だ。しかし、そのことで、お互いの国の関係が良くなるだろうか?国のありようと、そこで暮らす人々とは別なのだ。少しでも隣国に興味を持ち、日々の営みを誠実に生きている人がいるということに、思い馳せて欲しい。平和であることを願う。

【参加者の声】

・日本の隣国でありながら、朝鮮の本当の姿を知る機会がない中で、韓国の監督による映像は本当に新鮮でした。特に人々の表情が明るく素朴なのが印象的でした。今なお国が二つに分断され、アメリカや日本による敵視政策がさまざまな問題をもたらしていることがよく理解できました。
・想像以上に金正恩などの影響が人々の生活に根付いていると思いました。ただ映像に出てきた人達は、生活水準も高かったので、正恩の恩恵を受けているから、仕方ないのか・・・など、いろいろ思いました。
・小国が社会主義を守り続けることの困難さを考えさせらえさせられる。しかし強く生きる工夫し生きる姿はすごいと思った。北朝鮮を批判するのは簡単だが、戦闘態勢を作り上げている資本主義側の責任を考えさせられる。
・ドイツ国籍の南朝鮮出身の人に映画をとらした事自体が、完全に北の支配の元で気に入るところしかとらしてないと思う。国の良いところ、良い人しか出ていないと思う。
・北朝鮮の現在を知ることができよかったと思います。レベルの強弱は違えど日本も同じ。与えられた情報・環境の中で一生懸命生きる(生きていかなければならない)と感じました。
・新しくきれいな施設で、少人数でしたので、リラックスして観ることができました。ただ椅子が長時間座るには痛かった。