組合員活動報告

2021/9/5 わたしたちの生きたい社会をつくろうNYNJ講演会

2021.9.7

■憲法連絡会

関西・四国のコープ自然派各生協の担当理事が、憲法を軸に平和な社会を考えるため立ち上げた連絡会-憲法連絡会の主催で、9/5(日)能篠(のうじょう)桃子さんを講師に、参加者約50人でオンライン講演会を開催しました。能條さんは現在大学院生で23歳。一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN(略NYNJ)の代表をされています。

能條さんはデンマークに留学した時、デンマークの国民のすべての世代で投票率が80%を超えていたことに驚きました。現在、首相は41歳、閣僚20人のうち女性7人、平均年齢は41.8歳です。議会も38.2%が女性です。デンマークでは、日本とは違い、幼い時から個人の自主性を重んじ、政治についてもみんなでわいわい話し合える環境があります。また、各政党に14~29歳までの支持者が集う「政党青年部」があり、各人が自主的に活動しています。

日本では投票率が低迷しています。能條さんは、自分と同じ世代に、投票所に行かない理由をアンケートで尋ねてみたところ、「誰に入れたらいいのかわからない」との回答だったそうです。投票率を上げるには、「自分の考えを持つこと」「自分の考えを持つには様々な情報を知ること」と気がついた能條さんは、仲間とともにNYNJを立ち上げ、若い世代に照準を合わせた情報を発信し始めました。

インスタグラムを始めた最初の1週間でフォロワー数は一気に伸びましたが、その後低迷、それまで発信していたニュースから社会課題に変えてみたところ、フォロワー数が急激に増え、現在その数は6.6万人にのぼっています。社会課題のほかには、国会議員にダイレクトトークをしてもらったり、立候補者の考えていることを見える化したり…と、デザイナーと協働して、おしゃれに見やすいものを発信し続けています。また、「私たちが欲しい政治の教科書をつくりたかった」と、書籍『わたしたちの生きたい社会をつくろうU30の投票から未来をつくる』も、仲間と出版予定です。

これからの活動では、政治家などに陳情している若い世代の団体(100くらい)とつながったり、このムーブメントを持続させていくために、「経験・人脈・お金が大切」と、活動を力強く推進していくことも重要視。未来のためにいきいきと活動されている能條さんに、参加者の皆さんもたくさんの元気をいただけたようで、「私たちが変えられるんだ」「自分も明るくポジティブに取り組みたい」などの感想をたくさんいただきました。