Q. 奥能登での栽培はいつから始まりましたか?

A. 本格的に始まったのは60年前。日本菌類専門学校が日本きのこセンタ-内にあったことから珠洲市からも2名卒業され、菌興椎茸金沢事務所で、栽培から流通まで指導してきました。

Q. 能登半島地震(2024年1月)の影響は?

A. ほだ場や道路の崩壊、家屋倒壊で乾燥機の使用ができなくなり、多くの椎茸は収穫することなく山で廃棄になりました。震災前は、奥能登での生産量は、48名で約5トンを生産していましたが、今年は珠洲市7名、おおぞら地区(輪島市、能登町、穴水町)が4名復活され1.3トンの生産量。まだ道が寸断されたままであり、住居問題で他の地区へ移住した、または乾燥機購入の資金不足である等の理由で大半の生産者は復活できていません。

  

1年かけて菌興椎茸金沢事務所2名が手分けをして生産復興に取り組み、やっと販売できる体制に辿りつけました。被災後は、生産物を全量買取り生産者への早期精算を行っています。

菌興椎茸協同組合の岸本隆吉さん
奥能登は強い風が吹き抜け、適度な湿度と寒暖差が大きい気候で栽培に適しており平成元年から栽培が継続されています。

原木栽培は森を育て、海を守ります。

菌興115号どんこ、ようやく企画再開することができました!

「菌興115号」は品種名です

原木乾椎茸品種は、流通しているもので約50種類あると言われており、その中でも菌興115号は、肉厚品種として人気の高い品種です。しかし、近年の暖冬から雪の多い産地しか栽培が出来なくなり、鳥取、石川、岩手県が貴重な主産地になっています。

歯ごたえと香りは他の品種を上回る独特の味わいです。

 おすすめは、煮もの! 
冷蔵庫で一晩水戻し(椎茸重量の20倍が目安)を行います。戻し汁と椎茸を一緒に火にかけ約10分沸騰させないようにすると、美味しいだしになります。それから、砂糖、醤油(薄口、濃口半々)、お酒またはみりんを加えて15分炊きます。あくのような細かな泡が立ちますが、旨みなので取り除かないようにします。是非、挑戦してみて下さい。

菌興115号どんこ

  

肉厚で、歯ごたえと香りが非常に良いです。

公開:2025年10月6日
商品案内30号[2025年10月4回]掲載

乾物・粉類・乾麺の記事一覧