第11回 型破りの老人ホーム ベースは最期まで暮らせる住まい
2025/12/1
「介護付き住宅みのり」は他の老人ホームとはかなり違った運営をしている。それは「施設」ではなく「住まい」として高齢者が最期まで暮らせる場を提供するという理事会の考えがベースになっているからだ。
具体的に列挙すると
- 入居時の年齢や介護度に関する制限がない
- 外出・外泊などについての制限がない
- 家族や友人の訪問についての制限がない
- 飲酒・喫煙などについての制限がない
- ペットの持ち込み・飼育ができる
- 食事は食堂で食べてもいいし、自炊や外食でもいい
- すべての部屋に風呂・トイレ・キッチンがある
- 医師・歯科医師・鍼灸師などの定期的な往診が受けられる
- ケアマネージャー・介護福祉士・ホームヘルパーなどが1階の職員室に常駐している
- 介護保険法に定めるサービスはすべて受けられる
- 介護保険法に定めが無くても「暮らしの助け合いサービス」が用意されている
つまり一般の老人ホームにあるものはすべて揃った住宅なのだ。さらにどこにも鍵がかかっていないことが最大の特長。世間では玄関に鍵がかけてあり、外出や家族の訪問時には職員に申し出て開錠してもらうのが一般的だ。更に進んだ所では階段室の防火扉が施錠されていたり、エレベーターはテンキーの番号を知った職員だけが動かせるという「座敷牢」状態の所もある。「何かあったら困るので」「事故を未然に防ぐため」などと言われているが「みのり」は「入居者は自己責任で暮らす」のを原則にしているので、こんな制限は一切ない。

