第15回 障碍者の住まい グループホーム「野のはなの家」

2026/1/5

 「マジックブルーム」で働く障碍者の住まいとして購入した戸建てがグループホーム「野のはなの家」。当初の条件だった歩いて通える距離にある団地の住宅が売りに出されたので購入した。入居者の第1号は山田高治君。彼は大阪府の運営する入所施設で暮らしながら「みのり」の清掃作業などで社会復帰の訓練を重ねていたが、アパート住まいができるまでに至らず、なかなか施設を出られなかった。しかし、このグループホームなら大丈夫だろうと本人と府の担当職員が判断して引っ越しを決定。その後しばらくして語ったのは「ここは自由があっていい。自分のテレビを持てたことが何よりも嬉しい」。施設は4人部屋の共同生活でテレビは各部屋に1台、なかなか希望の番組が見られなかったのだ。

  「野のはなの家」の運営がうまくいったので、次は自分たちの手で新しいグループホームを建てることにした。ひとつの建物に部屋は7室として近隣の適地を探しにかかった。7LDKの家が建つ土地だ。生協の高齢者住宅や「野のはな」の店舗も増えていたので大阪府の南半分と和歌山県北部が探索先だった。今回は建てる物件が普通の住宅と同じなので候補地はいっぱい出てきた。こんな楽な土地探しもあるのか、これまでの苦労を思い出すといささか拍子抜けするほどだった。完成したグループホーム2棟は新築建物ということで入居の申し込みが相次いだ。その後、中古家屋を改装したものと合わせて現在の総数は8棟になり、合わせて50名近い障碍者が暮らしている。もちろん仕事は「野のはな」の喫茶店やレストランでの接客、セントラルキッチンでの食事作り、オレンジコープの高齢者住宅の清掃など。みんな元気いっぱいだ。

グループホーム「野のはなの家」
グループホーム「野のはなの家」

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