第16回 家族みんな歯の食性を考えて
2025/5/16

人間は本質的にオギャーと生まれたときから、おいしいかどうかを見分けます。そして、エネルギー源として甘いものを欲する仕組みになっています。2~3ヵ月してから塩味を覚え、お母さんがつくってくれるようになってから、酸味や苦味を覚えていきます。
お母さんがちゃんと食べていれば赤ちゃんも元気になります。歯の食性を考えて5:2:1で食べるのは、離乳食も妊娠中の食事もいっしょです。家族みんなでそういう食事をいただくことで、みんな健康になります。
赤ちゃんは親よりもよほど味覚がしっかりしています。甘ったるいものは食べないのですが、炊き立てごはんはしっかり食べます。それを知っておいて、味覚の発達に合わせ、穀物の固さに合わせて副食の固さを整えていくとよいですね。具体的には、最初から青菜ではなく、芋類、それもまずはでんぷん質。それにはおかゆと梅干です。おにぎりとおかゆの間にはかなりの幅がありますが、健康状態を見て変えていきましょう。これは手当て食にも言えることです。