農福連携のもと、おいしさを届ける ソーシャルファームもぎたて

2025/5/21

 

訪問日:2025年1月31日
訪問者:コープ自然派商品部 藤原


和歌山県の北東部、果実が年間を通して実る紀の川市にある「ソーシャルファームもぎたて」。
「働きたいと望む全ての人が働けること」、「紀の川市の農業衰退を食い止めること」を目指して、紀ノ川農業協同組合と連携して障がいのある人と共に農業事業を展開しています。

これまでコープ自然派との取引はありませんでしたが、農福連携の考えや商品づくりへのこだわりに共感し、約1年前から新しい自然派Styleの商品開発をスタート。

「お子さん向け」 「甘いスナック」 「産直米を使用」というコンセプトのもと完成したのが「自然派Style おこめのサクちゃん(みるく味)」!

子どもから大人まで安心して食べられる、おいしさにもこだわった自慢の商品です。それでは、サクちゃんが出来るまでを一緒に見学していきましょう!

原料米は国産有機米または転換期間中有機米を使用!
有機の作物を作るためには畑を有機に転換する期間が必要ですが、転換期間中有機作物の需要は低く、生産者にとって有機への転換や新規参入の際のハードルになっています。

おこめのサクちゃんには有機米だけでなく転換期間中の有機米も使用することで、国産有機原料の生産推進と安定的な収穫に繋がってほしいという思いも込められています。

さらにみるく味には、
種子島産粗糖
よつ葉有塩バター
よつ葉UHT牛乳またはよつ葉パス牛乳 も使用!※乳原料不足の場合は変更になる可能性があります。
口のなかでふわっと広がる、ミルクの味と香りが特徴です。

お米は吸水後パフマシーンへ!
1時間になんと約60kgのお米がパフに加工されます。

お米パフを膨らませる過程はとってもデリケート。
米の水分量やでんぷん量、その日の天気によっても膨らみ方に違いが出るそう!

機械につきっきりで温度や圧力、カッターの回転数をこまめに調整し、パフの膨らみや長さが均一になるよう調整しています。

このパフの大きさにも開発担当者のこだわりが!
サクッとした食感くちどけの良さパクッとつまめる手軽さのバランスを追求しました。

実は、みるく味はキャラメル味の開発過程で誕生しました。

添加物を使用せずに作るのが難しいキャラメル味のお菓子。
10回以上の試作を重ねる中で偶然誕生したのが「みるく味」!

「キャラメルとはひと味違い、お米の風味とミルク感どちらも味わえる」と、連合商品委員会の試食でも好評で、いち早く商品化が決定しました。
開発担当者はキャラメル味の開発も諦めていません…!

マゼラー(食品用ミキサー)に入るパフの量は製品約100袋分。
パフとみるくを混ぜ合わせるのも、袋に詰めるのも、ほとんどの工程が手作業で行われています。
一度に大量に作れませんが、その分一つ一つの工程を確認しながら丁寧に作業する様子が印象的でした。

こうして完成した「自然派Style おこめのサクちゃん(みるく味)」。
コープ自然派でしか味わえない、安心安全なお菓子に仕上がりました。
サクッとした食感とくちどけ、お米とミルクの味わいをぜひお試しください!

「自然派Style おこめのサクちゃん」は、お子さんに慣れ親しんでいただけるよう商品名や商品デザインにもこだわりました。
パッケージのキャラクターは、サクちゃんをイメージして商品部の藤原が書き下ろしたもの!
これからも、組合員さんにクスッと笑顔になってもらえるようなお菓子の開発をすすめていきます。

自然派Style おこめのサクちゃん(みるく味)

国産有機米(転換期間中含む)と、北海道産生乳から作られた牛乳・バターを使いました。ふんわり軽い口あたりと、サクッとした心地よい食感の「米パフ」をやさしい甘さのミルク味に仕上げました。

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