九里について教えてください。

市場の仲卸から始まった大阪の会社です。市場に並ぶ魚の種類が減り、以前は漁獲量が豊富であった大衆魚も量が減り、魚が気軽に食卓にあがらなくなりました。そのため、1匹の魚を大切に扱い、今までは隅に追いやられていた魚(未利用魚など)を丁寧に加工し美味しく食べる事を考えました。

  

長年の仲卸業務で培った目利きと、柔軟な加工で、獲れた魚を廃棄する事なく漁師さんに適切な価格で還元できる循環型の水産加工を目指しています。

社長の九里貴彦さん

九里のこだわりや強みはなんですか?

自ら漁港に赴き、魚を手に取りどのような状態かを見極め、時には大阪へ運んでもらう時の梱包方法や、船での扱い方なども魚にとって一番良い状態を保ってもらうお願いをして仕入れています。

  

加工する時の扱い方も魚にとってよい方法を周知しています。ひと手間をかける事で、魚の美味しさを保ち、旨みを引き出す事ができます。

ボラ

昔はカラスミ用に卵をとり、身は捨てられていた魚です。丁寧に扱えば鮮度が保たれ、臭みのない美味しい白身魚。冬の海の沖で獲れたボラなので脂のりが良く、火を通すと身がフワフワでとても美味しいです。ボラは「気軽に食べることができる国産の白身魚」として広く知ってほしいです。

ボラ塩こうじフライ

   

冷凍のまま揚げ焼きするだけでおいしいフライがお召し上がりいただけます。

黒鯛

じっくり火を通す事で身がフワフワになり、魚本来の美味しさを味わっていただけます。切身にするまで冷凍、解凍を何度も繰り返す事なく加工しています。

黒鯛ドライトマトオイル漬

   

国産の黒鯛にドライトマトやにんにくを合わせオイル漬けにしました。

公開:2024年2月12日
商品案内48号[2024年2月4回]掲載

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