日本人1人当たりが1年間に小麦粉を消費する量は約32㎏。お米の年間消費量約53㎏と比較しても、私たちの食生活の中に小麦製品がたくさんあることがわかります。しかし、国産小麦の食料自給率は16％しかなく、ほとんどを輸入に頼っています。

この輸入小麦で現在問題となっているのが収穫前除草剤グリホサートです。国際がん研究機関(IARC)では、「人に対しておそらく発がん性がある」グループに分類されているこの農薬が、日本に輸入される小麦から検出されているのです。グリホサートから体を守るためにも、コープ自然派は収穫前除草剤が認められていない国産小麦にこだわり続けます。

※農林水産省「令和元年度 食料需給表（令和元年度概算）」より

パン

麦加工食品の支出の内　パンが占める割合 約59%

※農林水産省「麦の参考統計表」参照

世帯あたりの購入金額がお米を上回り消費が伸びているパンですが、パン用小麦の日本の自給率は小麦の中でもさらに低く、3％しかありません。2019年に農民連食品分析センターが市販の食パンを対象に行ったグリホサートの残留調査では、13商品中、国産小麦・有機小麦を使った食パン以外の9商品全てからグリホサートが検出されるという結果が出ています。

麺類

麦加工食品の支出の内　麺類が占める割合 約28%

※農林水産省「麦の参考統計表」参照

パンとともに日本人の食事を小麦食に近づけている麺類。手軽に調理できて食べやすく、種類も豊富で日本人の食生活に欠かせない存在となっています。しかし、日本の食文化である夏の風物詩・素麺も、輸入小麦を使って作られている場合が多いのが現状です。

粉類

ホットケーキ、お好み焼き、たこ焼きなど、子どもから大人まで広く好まれる粉もの。ミックス粉はとても便利で重宝しますが、市販の天ぷら用ミックス粉からグリホサートが検出されたという報告もあります。

小麦粉(国内製造)という表記に注意!!

輸入小麦粉を使っていても、日本で製粉すれば、「国内製造」と記載できるようになっています。国産小麦を使用しているという意味ではありません。

惣菜

和洋中問わず人気でお弁当にも大活躍の惣菜。揚げものの衣やパン粉、具を包む皮など、様々な商品で輸入小麦が使われています。

お菓子

添加物も気になるお菓子ですが、クッキーやスナック菓子など、輸入小麦を主原料としているものがたくさんあります。