遺伝子組み換え作物・ゲノム編集食品に反対                                                                                ~コープ自然派が続ける安心の取組~

  • 遺伝子組み換え食品
  • ゲノム編集

生命の基本となる遺伝子に別の生物の遺伝子を組み入れる遺伝子組み換え技術。除草剤(グリホサート)に耐性を持たせた遺伝子組み換え作物と、除草剤がセットで普及していく中、各国で健康被害の報告が相次いだため、栽培作物が一定品種以上には広がっていないのが現状です。

一方で新たな技術としてゲノム編集が登場しています。自然環境下の突然変異と同じと説明されますが、突然変異とは異なる問題を含み、技術的にも遺伝子組み換えと同じといえる部分があります。食品としての安全性も十分に調査が進んでいない、且つ生態系への悪影響も考えられるゲノム編集にコープ自然派は反対。まずはトマトから安心マークの表示を行い、ゲノム編集でないと確認できる環境づくりをすすめていきます。

ゲノム編集って?

成長を抑制する遺伝子を切断し、より大きな生物を作るなど、遺伝子のバランスを意図的に崩して効率的な種の改良を目指す技術です。目的外の遺伝子が壊れる「オフターゲット」や、修復時のDNA脱落・移動など、遺伝子異常が懸念されています。遺伝子組み換え技術の応用といえますが、厚労省では「異なる技術」とされ表示も任意の状況です。

  

環境中に出た際の生態系への影響や、食品としてのアレルギーの可能性も指摘されています。

「ゲノム編集でない」を示すOKシードマーク

ゲノム編集食品に懸念を感じた市民が今年7月に立ち上げた「OKシードプロジェクト」が自主的に定めた表示です。ゲノム編集されていない食べものを消費者が見て選択できるように作成されました。マークの普及を通じて、食の安全の拡がりをめざしています。

消費者や有機食品関係者の反対により、ゲノム編集食品は、有機JAS認証として認められていません。

トマト・トマト加工品

昨年12月に厚労省に届出されたゲノム編集による「高GABAトマト」。今年5月には苗2万本が配布されるなど広がりを見せていますが、表示義務がありません。

コープ自然派では、「OKシードマーク」の取組に賛同し、トマトとその加工品からカタログ上での表示をすすめています。ネオニコ系農薬を使わないトマトや、有機原料を使ったケチャップなど、安心してご利用ください。

トマト

  

果菜類は皮ごと、丸のまま食べるものだからこそ、なにより安全が第一。

  


自然派Styleトマトケチャップ

  

オーガニックトマト(海外産)をはじめ、たまねぎ、にんにくなど国産有機野菜を使って作りました。オーガニック完熟トマトが持つ自然な旨み、甘み、酸味を活かしています。

  


有機ホールトマト(創健社)

  

イタリア南部のプーリア州・ルチェーラにある限定農場で栽培された有機トマトだけを使用。酸度調整をしない、トマト本来の甘みと程よい酸味が特長です。

遺伝子組み換え(GM)って?

異なる生き物の遺伝子を、目的とする植物や動物に組み込み、自然界に無かった生き物を作り出す技術。健康や環境への影響も明らかになってきていますが、日本ではトウモロコシや大豆、なたねなど8つの農産物とそれを原材料とする豆腐、納豆など33の加工食品以外には表示義務がなく、知らないうちに口にしている可能性があります。

  
コープ自然派では可能な限りこれらを排除し、使用状況をマークで表示しています。

なたね

国内で生産される食用油の原料なたねの99%が輸入原料で、そのうちの90%が遺伝子組み換え。非遺伝子組み換えのなたねはとても希少です。


自然派Style一番搾り純正なたね油

  

圧搾一番搾りのみのピュアな油です。淡白で良質な風味。生産者の平田産業では非遺伝子組み換え原料の搾油に特化し、GMと混入を防ぐため専用コンテナでの輸入を行っています。

大豆(豆腐)

日本で遺伝子組み換えの表示義務のある数少ない食べものの一つが豆腐ですが、2023年予定の表示制度の改正で豆腐からも<遺伝子組み換えでない>が消えてしまうかもしれません。


自然派Style今城さんの大豆で作った国産有機豆腐

  

収穫前除草剤グリホサートも使わない安心原料でつくる充てん豆腐です。

トウモロコシ

野菜をよりおいしく食べられるドレッシング。市販品では甘みを簡単に補うため、「ブドウ糖果糖液糖」がよく使われますが、その原料のほとんどはGMトウモロコシです。


自然派Style胡麻ドレッシング

  

「ブドウ糖果糖液糖」不使用。非遺伝子組み換え原料を使い、国産丸大豆醤油の風味を活かした味わいが楽しめます。

公開:2021年12月6日
商品案内38号[2021年12月4回]掲載

遺伝子組み換え食品の記事一覧

ゲノム編集の記事一覧