• 野菜のチカラ・栄養価

土の中の栄養を吸収してビタミンやミネラルを豊富に含む野菜たち。しかし土壌菌の働きを弱めてしまう農薬や化学肥料の使用が主流となる中で、約50年前に比べると野菜の栄養価、さらにはおいしさまで大きく損なわれているといわれます。

コープ自然派の生産者たちは、野菜が本来持つチカラを引き出すため、土作りを基本に、それぞれに工夫を重ねています。本来の栄養、そしておいしさを存分に蓄えた野菜や果実をぜひ味わってみてください。

野菜のチカラ① 抗酸化力 

体の余分な活性酸素を除去し、体の老化を防ぐ。

トマトやにんじん、りんごなど、色の濃い野菜や果物

しょうが

しょうがの収穫は11月から始まります。しょうがは寒さに弱いので、毎年11月中旬頃の早霜が降りる前までに、収穫を終わらなければなりません。今年は8月の長雨、9~10月の少雨、台風被害こそなかったものの気候変動に戸惑った年でした。手作りのボカシ肥料や黄色防蛾灯等を使い、安心・安全はもちろん美味しさにもこだわったしょうがをぜひご利用ください。

  
藤本洋一


藤本さんご夫妻
【おすすめの食べ方
緑茶や紅茶に入れられる、身体が温まる「乾燥しょうが」です。繊維を断つように薄切りにして、ざるなどに並べてカラカラになるまで乾かしてください。スープや魚の煮つけにも役立ちます。

有機しょうが

  

赤土の土壌で農薬や化学肥料を使用せず栽培しました。

りんご

私たち津軽産直フーズは安心、安全、美味しいをコンセプトに日々精進しています。有機栽培、省農薬栽培に取り組み、化学肥料に頼らず自然と共生し、環境にも優しい農業に取り組んでいます。土壌分析に基づき肥料設計された完熟堆肥は土を柔らかくし、根の張りを強くさせ、樹本来の生命力と免疫力を高められた健康な葉は光合成を活発にさせ栄養価の高いりんごが作られます。

  
津軽産直フーズ 工藤和仁


【おすすめの食べ方
やはり皮ごと食べて頂くとポリフェノールも摂取できますのでお勧めします!ネオニコフリー栽培ですので安心して丸かじりして頂けます。

王林

  

上品な甘みで芳醇な香り。サクッとした軽い食感です。

  

野菜のチカラ② 免疫力

体の働きを監視し、異常が起こった時に治す力をコントロールする。

レタスや白菜など色の淡い野菜や、オクラなどのネバネバ野菜

小松菜

朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、小松菜は美味しい季節になりました。マルサカ有機生産組合の小松菜栽培のこだわりは「土に余計なものを残さない、入れない」です。収穫時に出る残渣はこまめに処分をし、雑草はしっかり焼き、肥料はすぐに土になじむ厳選された発酵鶏ふんを使用しています。こだわって作り上げた、土の力を沢山吸収した小松菜を是非ご賞味ください。

  
マルサカ有機生産組合 坂東博秋


マルサカ有機生産組合の皆さん
【おすすめの食べ方
この時期の小松菜は旨みが強いのでしゃぶしゃぶがおすすめです。

有機小松菜

  

ジューシーでコクがあります。

白菜

マルワカファームのある鹿児島大隅地方は寒暖差が大きく、水はけの良い土質に恵まれた地域で、とても美味しい白菜が育ちます。ですが、そんな環境に甘えず、病気に強い土づくりに心血を注いでいます。また、これまでの長い農業経験と昔から伝わる知識と工夫で頑張っています。農作物の成長や害虫の発生には月の満ち欠けが大きく関わっており、それに合わせて栽培を行い、美味しい究極の名脇役としての白菜づくりを志しています。

  
マルワカファーム 大場博敏


【おすすめの食べ方
「白菜シチュー」がおすすめです。寒い季節には農作業の後の身体を温めてくれるので、我が家ではいつも楽しみにしています。

白菜1/2カット

  

ミネラルたっぷりの有機質の肥料で育てた白菜です。

  

野菜のチカラ③ 解毒力

肝臓や腸の働きを高め、体の中から要らないもの、害になるものを排出する。

キャベツなどアブラナ科の野菜やネギなどの香辛系野菜

キャベツ

地元の堆肥やわかめの残渣をふんだんに使用した栽培を行っています。また、天然の鉱石が原料の「ミネラル宝素」や魚粉を用いた有機入り化成を使い、おいしい野菜作りを心掛けています。

  
見た目ではわからない、味のよさに自信があります。ぜひ味わってみてください。

  
藍愛ファーム 寺岡弘貴


【おすすめの食べ方
定番のお好み焼きはもちろん、キャベツのナムルが簡単にできておすすめです。さっとゆでて、鶏ガラスープとゴマ油で和えるだけで完成です!

キャベツ

  

サラダや炒めものなど、幅広く活躍する万能野菜。

白ねぎ

無農薬でお米を作っていた父に続き就農し、2年目になりました。就農1年目は、土作りが不十分で成長不良や雑草、害虫、突然の大雪とほとんど収穫できずに終わり苦い思いをしましたが、それでも成長してくれた白ねぎを畑で収穫し、雪のように白く美しいネギを見て感動しました。失敗を繰り返さないよう、就農2年目は有機物を土に混ぜたり、何日もかけて雑草を抜いたりしてようやく沢山の収穫を得ることができました。これからも鳥取の自然と共に皆さんに喜んでもらえるような白ねぎを育てていきたいと思います。

  
鳥取こだわり野菜の会 山本哲也


【おすすめの食べ方
白髪ねぎ(特に軟白部分)にしたねぎを、お湯にくぐらせた豚肉で巻き、出汁で食べる。ねぎの清涼感と肉の甘みと出汁の旨みを感じとても美味しいです。

白ねぎ

  

辛みと独特の甘み。塩焼きや麻婆豆腐・うどん・そばの薬味などにどうぞ。

公開:2021年12月20日
商品案内41号[2022年1月2回]掲載

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