• 国産派宣言
  • 地域循環(循環型農畜産業)

日本には森・川・海といった豊かな自然環境があります。森の土壌に含まれる多くのミネラルは雨水や地下水に溶け込み、川を通じて流域の農業や水産業を活性化します。それぞれが相互に関係することで豊かな自然環境が保たれ、私たち人間の暮らしを支えてきました。

食と農と環境は一体。森・川・海、それぞれの場所で生産者の皆さんは豊かな自然環境を守る、持続可能な取組を行なっています。

私たちも自然循環の中にいる

農林業で森や里山を保全し、有機肥料を用いた農業で環境への負担を抑え、豊かできれいな海を保つことで森・川・海それぞれから自然の恵みを享受してきた人の暮らし。しかし近年は、経済優先の産業の中で生物多様性が失われ、環境問題がより深刻化しています。私たちの生活基盤は自然環境の中にあることを自覚しながら、持続可能な社会をめざしましょう。

緑のダム

落ち葉の腐葉土などを介して窒素、リン、ミネラルが含まれた良質な水が生まれます。雨水を蓄え徐々に川や地下水に供給する「緑のダム」の役割も果たします。

菌興椎茸協同組合

森林の広葉樹の落葉堆肥は、土壌の栄養として樹木を育てます。雨水は、栄養豊富な土壌に吸い込まれ川のプランクトンを繁殖させ生物を育みます。そして海へと流れ、その栄養は近海の魚介類を育てます。この循環は養殖業には欠かせないもので、漁業者は森林の広葉樹の植林作業をも担っています。

  
広葉樹は、そのまま60年生長させるより20年毎に伐採したほうが、CO2吸収量が142%に増加します。しいたけ栽培は、20年毎に伐採して森林を更新させ、山と海の環境を整える役目を担っています。

  

岸本隆吉

  

自然派原木生しいたけ

  

菌から厳選し、日本各地の豊かな自然の中で栽培しました。

旨味椎茸

  

旨みを出すために低温で乾燥させ、天日干しで香りよく仕上げました。

人の暮らし

森からの栄養を人は農業などの産業に利用します。また、再生しにくい廃棄物を減らす、有機肥料を用いるなど、環境負荷をかけない取組が大切です。

マルモ青木味噌醤油醸造場

当社で発生する残渣などの生ゴミはすべて近くのバイオマス発電所でペレット化し、火力発電の燃料にします。その電気を工場で使用することで、循環型みそづくりを実践しています。

  
その他、紙ゴミはすべてリサイクルに回しますので、残る課題はプラゴミです。工場からのゴミをゼロにするにはどうすればいいかを模索しながら、日々みそづくりに励んでいます。

  

鈴木晴紀

  


自然派Style信州生みそ

  

毎日食べても飽きないみそ。

情熱カンパニー

私たちの栽培のポイントは土づくりに始まります。水田の後に植付けするため、良質な豚ぷん堆肥をたっぷり投入し、土に底力を与えてやります。その後肥料をゆっくりと与え、光合成できる時間をしっかりつくります。

  

生育途中には根っこが酸素をたくさん吸えるよう、何度も手押し耕耘機でキャベツの周りを耕し、株元へ土を寄せてあげます。急がず手間をかけて育てることにより栄養価の高いキャベツができると考えています。

  

三木義和

  

キャベツ

  

甘みのあるキャベツをめざし有機質肥料で栽培しています。

やんばるトマト研究会(沖縄BLOF研究会)

今も豊かな原生林が広がる沖縄県北部、山原(ヤンバル)地域で、島の資源を最大限に活用した『BLOF理論(生態調和型有機農業)』に取り組んでいます。サトウキビの搾り粕「バガス」や、地場酒造メーカーから出る「ビール粕」を利活用し、化学肥料・農薬に頼らない農業に取り組んでいます。

  

沖縄のミネラル豊かな土壌を舞台に、輝く太陽、心地良く吹く潮風、ヤンバルハルサー(農家)が手塩にかけた「島の恵み」を楽しんで頂けるよう、仲間と共に継続していきます。

  

福井慎吾

  

イタリアンミニトマト

  

フルーツみたいな天然の甘みで生でも美味しい。

海の恵み

山の豊かさ、環境にやさしい人の暮らしが豊かな海を育みます。漁業者は持続可能な漁業をめざし、植林など森での取組も行っています。

みえぎょれん

みえぎょれんでは平成9年から「三重県漁民の森造成事業」として三重県の山林にのべ3,770名が参加し苗木7,880本を、また岐阜県の森林組合と協同し「山・川・海をつなぐ未来の森」造成運動として岐阜県の山林にのべ5,982名が参加し苗木22,800本を植えてきました。

  

山からの恵みは海苔の生育に必要不可欠な栄養が豊富に含まれます。その栄養を受けて育った海苔を「甘み」「歯切れ」を重視して買付を行い、組合員の皆さんにお届けしていきたいと思います。

  

木下琢巳

  


自然派Style三重県伊勢湾産徳用焼のり

  

三重県伊勢湾で養殖されている黒海苔を使用。

津名漁業協同組合

一年を通して比較的降水量の少ない淡路島では、先人が長い時間と労力をかけた貴重なため池が約2万3千箇所あります。以前は管理として「かいぼり」が行われ、その結果、海には豊富な栄養が流れ込んでいました。それが農業生産者の高齢化等により困難になっています。

  

津名漁業協同組合では、人工的にため池の水を海へ流す活動を行っています。魚の豊富なエサ場となり、漁港の漁獲量の増加に繋げる取組です。農業で土に栄養が要るように海にも栄養が必要なのです。

  

松森康弘

  

自然派Style淡路沖産釜揚げしらす

  

使いやすいツインパック入り。




公開:2022年3月21日
商品案内1号[2022年4月1回]掲載

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