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コープ自然派の始まりは1970年代。公害が相次いだ時代を背景に、消費者自らが安心できる食べものを探し、農家や加工所から産直で購入を始めました。
その後、時代に合わせた事業の整備を行いながらも、変わらないのは生産者と消費者がともに歩み、社会をつくる姿勢。コープ自然派と古くからともに歩んでいる生産者の皆さんにコメントを頂きました。
1970~80年代 安全な食べものを求めて
公害や農薬使用など食の安心安全に不安が広がる中、当時の主婦たちが中心となり、共同購入会が各地で活動を始めました。コープ自然派の前身の一つ、「よつ葉牛乳関西共同購入会」はこの時期に誕生(1976年)。
1980~2000年代 共同購入会から生協へ
行政や大企業に変革を求める「告発型」運動の見直しや、適切な流通業としての事業運営を目指す中で、生協として再編し再スタート。10団体が集まって『コープ自然派事業連合』が発足(2002年)。
2000~2020年代 生活に広がる生協の理念
共働き世帯の増加やインターネットの発展に合わせ、個人宅配や自然派オンラインが定着。組合員数が18万人(2021年)を越え、自然派Styleの商品づくりや生産者を買い支える動きが、より力強く展開し始めています。
鎌倉ハムクラウン商会 1971年~
当社が創業した1962年、当時は「赤いウインナー」があたりまえの時代でした。地元生協の要望から1971年より無塩せき製品の販売を始め、各地の共同購入団体へ無塩せき製品の納入をスタート。コープ自然派とは前身のよつ葉牛乳関西共同購入会への納入から始まり、プライベートブランドの共同開発を行い、「自然派Styleあらびきウィンナー」が生まれるきっかけとなりました。
「自然派Styleあらびきウィンナー」の特徴は新鮮な国産豚肉の旨みと結着力を活かしたシンプルな配合。これは今もこの先も変わらない一番のこだわりです。
魚住治人
自然派Styleあらびきウィンナー2個組
指定農場の豚肉を使用。焼き塩でマイルドな味わい。
たむらのタマゴ 1993年~
コープ自然派とは平成4年頃からのお付き合いです。それまでは普通の飼料を使っていましたがPHFについてコープ自然派さんから初めて教わり、PHF卵がスタートしました。
その後、遺伝子組み換え作物が問題になり、生協の理事さんを先頭に勉強会が色々行われ、飼料も時を経て遺伝子組み換えでないものになりました。
生協と生産者の会合は月に一度のペースで。お互いにとても忙しい時代でしたが、教えられることが多く、とても勉強になりました。生協と組合員の皆さんに導かれて今のたまごづくりがあり、現在も安全・安心のたまごづくりに励んでいます。感謝です。
田村智照
PHF白卵10個
非遺伝子組み換えのPHFコーン・大豆油かす、国産玄米(飼料米)を約3%与えて育てた鶏の卵です。
高生連 1995年~
あれからもう何年経ったのでしょう?高生連の倉庫の一角に「生協設立準備会」が発足してから。高知には1970年代後半から有機農業をベースにした共同購入会がありました。そこには「生産者は消費者の生命を支え、消費者は生産者の生活を支える」という理念がありました。この共同購入会を母体に、1995年には「高知こだわりコープ」が発足しました。
変遷ののち今は「コープ自然派しこく・こうちセンター」となっていますが、古い組合員さんは今でも「こだわりさん」と言われます。これからも設立当初の想いは、原点として有り続けて欲しいと願っています。
松林直行
なす
淡白な味で他の食材とも合わせやすく、油との相性が良い野菜です。
北海道・渡部信一さん 1979年~
産直を始めて今年で45年目。共同購入会時代は共に“見える関係”を旗標に、若さも手伝って夢中になって進んできました。一口に無農薬栽培といっても雑草との闘いは今も昔も変わっていません。今は労働力不足が一番の課題です。
そして近年の異常気象による気候変動。自分自身も青年農業者も、今や後期高齢者の1歩手前まで来ました。精神的にはまだまだと思っても、体力的にはきつく、引き際さえ考えるこの頃です。
それでも畑に向かうと、長年の皆さんの支えや励ましなどの大きな財産を胸に精一杯続けていく決意でいます。
一粒の小さな「豆」の中にたくさんの思いを込めて…。
渡部信一
無農薬栽培大豆
北海道の渡部さんが育てた産直の無農薬大豆。3品種のうちどれかをお届け。
自由個性集団「あくと」 1978年~
いつもお世話になっております。「あくと」の小嶋です。私たちが本格的にネオニコフリーへ取り組む以前は、今まで確立してきた栽培方法を変更することに様々な不安がありました。しかしコープ自然派との意見交換や勉強会があり、熱意が伝わってきたこと、さらには自分に子どもが生まれて気付かされた「安心への追及」とあくと全体の「意識改革」があり、今に至っています。
ネオニコフリーに取り組み始めて、組合員の皆さまはもちろん、私たち「あくと」にとってもネオニコフリーがスタンダードになってきました。定期的な草刈り、防除効果を高める風通しの良い圃場づくり、BLOF理論を重視しながらりんご作りを行っています。ネオニコフリーでも美味しいりんごが作れるという事を私たち「あくと」から発信していけたらと思います。
小嶋哲也
自然派Style国産りんごジャム
ネオニコチノイド系農薬不使用の産直「あくとのりんご」を使用。
企業組合エコネットみなまた 1980年~
1986年、関西共同購入会(現コープ自然派)で配送業務を担当、2年間の勤務でしたが、一生この職場でと思うくらい楽しく学びも多い時間でした。しかし家庭の事情でUターン、水俣せっけん工場(現エコネットみなまた)で働くようになりました。
工場内には共同購入会が同居し、地域の産物を地域で流通させようと活動、その一つがリサイクル石けんでした。エコネットはその後、水俣ツアーの企画や農産物の生産、障がい者事業所も開設。水俣は日本が抱える問題を凝縮させた水俣病事件が起きた所。72歳の今も模索しながら多岐にわたり活動しています。
松永邦雄
ごま油
煎ったごまを圧搾機で搾り、お湯洗いしただけの純正一番搾りです。
乾燥あおさ
きれいな海の良質なあおさです。
公開:2022年9月19日
商品案内27号[2022年10月1回]掲載