周辺の田んぼではほぼ稲刈りが終わり、強烈な暑さの中での戦いが嘘のような静けさに変わり、日差しも弱く朝夕は肌寒い季節になった。疲れも癒えぬまま、稲わらの分解処理のためまたひと汗かくとする。
　　

土づくりでは、牡蠣殻の石灰・マグネシウム・発酵鶏ふん、時には酵母菌や光合成細菌などなど、化成肥料や農薬を使わない超元気な稲、バリバリ割れる稲づくりのために来春に向けてもうひと踏ん張り頑張ります。

JA東とくしま　西田聖
　　

北海道上富良野町で有機にんじんを栽培している一心生産組合の村上です。今年は播種時期が天候不順で予定していた面積の播種が出来ませんでした。また、約1haの面積のにんじんを播種したのですが大雨で流れてしまいました。毎年の異常気象なのでしっかり土づくりをしていきたいと思います。いつも勉強です。

　　
そんな中でも皆さんに美味しいにんじんだねと言ってもらうため新しい品種を導入しています。今年の晩生の品種の出来は非常に良い出来です。自分の畑に合っているなと感じています。どうぞ北海道の有機にんじんを食べてみてください。

大雪を囲む会　一心生産組合　村上多麻夫

農薬を使いたくないと思ったきっかけは、自分が若い頃にとある農家に農業を勉強しに行っていた時。その農家の納屋で片付けをしていると、見たことないドラム缶があり、それを退けようとしたらドラム缶からガスが発生。吸ってしまい、しばらく呼吸ができない状態になり怖くなりました。その農薬を調べたら劇薬の禁止農薬でした。

　　
一瞬だけ吸ってあんな状態になるのなら野菜にどんな影響があるのかと自分は思い、農薬を使わないでいいような農業を目指すきっかけとなりました。

　　
これからも農薬に頼らず、有機物をしっかり入れ込んで地力を上げ、元気な野菜を栽培していきます。

マルサカ有機生産出荷組合　坂東博秋

ネオニコを使わないため、長期的な天候の推移、他の作物の収穫後の虫の移動などを見極めてピンポイントで防除を行うことが重要です。

近年は温暖化も進み、予期せぬタイミングでの病害虫の発生も増えました。しかし、「ネオニコを使わない代わりに農薬を増やす」わけには行きません。定期的な草刈り、風通しの良い圃場づくり、BLOF理論に基づいて病害虫に強い樹をつくる。

ネオニコフリーでも美味しいりんごがつくれるという事を私たち「あくと」から発信していけたらと思います。

自由個性集団・あくと 小嶋哲也

ネオニコの影響が特に懸念される子どもたち。コープ自然派では、有機栽培やネオニコフリーの果物・野菜を使ったジュースやゼリー、お茶を紹介しています。

　　
野菜はもちろん、特に果物は害虫との戦いでネオニコフリーが難しいとされています。そんな中で「ネオニコフリーマーク」がついた安心のおいしさをぜひお楽しみください。

　　
コープ自然派商品部　藤原朋子