• 有機・オーガニック

日本全国の耕地面積に占める有機農業の取組面積は2020年で約0.6%※1。過去10年で約5割拡大と拡がりをみせているものの、海外と比較するとまだまだ低い水準です。

一方で、49歳以下の新規就農者は増加傾向にあり、9割以上※2は「有機農業をやりたい、興味がある」と回答しています。今後、日本の有機農業をさらに拡げていくためには、若い生産者を育てることに加え、流通・販売まで一体となって考えていく必要があります。

コープ自然派では有機の学校の取組に加え、地域生産者との連携を強めるため、有機農業推進協議会を設立し、取組を進めています。

※1 農林水産省「有機をめぐる事情」令和4年7月 参照  
※2 新農業人フェアの意識調査参照

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コープ自然派が取り組む有機の学校

ORGANIC SMILE

有機の学校「ORGANIC SMILE」では自らが思い描く有機農業経営ができるようになることと、安心安全で美味しく栄養価の高い有機野菜を育てられるようになることを目指しています。高品質・多収穫を実現する「BLOF理論」を基礎に、論理的に物理性、科学性、生物性を学び、有機栽培技術として畑におとしこみ、実践していきます。

  
農家として独立できる力をつけるためにも「農業経営」も学び、農地や住居のあっせん、販路についてもサポートし、独立後も応援していきます。

  
持続可能でSMILEできる社会を目指して「ORGANIC SMILE」は様々な視点から学び続け未来の形を築いていくお手伝いをしていきます。

  

鳥越靖基さん

有機小松菜

  

ジューシーでコクがあります。

とくしま有機農業サポートセンター

とくしま有機農業サポートセンターでは、「ツルをよぶお米」を作っていく若手の新規就農者の育成として、昨年から水稲研修をおこなっています。今年は3名の研修生が入って57反ほどの田んぼに植える水稲の苗作りからトラクターの運転、田んぼの代かき後の田植えも自分たちでやり切りました。

  
そして秋には黄金色に実ったお米を稲刈りして、無事にコープ自然派の組合員の皆さんへ届ける事が出来ました。また、夏はオクラ冬はブロッコリーと野菜作りもしながら日々頑張っています。

  

浜田浩明さん

元気小松菜

  

食べて応援。コープ自然派の「有機の学校」卒業生も作っています。

北海道で有機農業に取り組む生産者

渡部信一さん

温暖化の現象は記録的大雨など複雑・多様化する一方です。昨年は猛暑で雨らしい雨がなく、畑の水分不足でじゃがいもが肥大できず、減収被害が出ましたが、今年は真逆の様相でした。特に十勝地方は生育期後半から収穫期にかけて、気温も高く大雨の連続でした。畑そのものは水が引かず、じゃがいもづくりの長い人生の中でも初めてという苦労の連続でした。

  
コープ自然派には早い時期から引き取り数量を示していただいているので、迷惑がかからないように安定的に出荷できるように努力しているところです。農業をめぐる情勢も気候の変動も去ることながら、先々が見通せない状況下ですが、今後も土づくりを基本にした栽培方法を大切にしながら、力の続く限り頑張っていく決意です。皆様の応援がある限り。

  

じゃがいも

  

皮つきで丸ごと茹でると豊富なビタミンCが残ります。

一戸義則さん

北海道美幌町で有機ごぼうを740a栽培している一戸農場です。ごぼうを栽培した後の畑は荒れた畑になります。理由としてはごぼうは地中に1m近く入っているのを大型機械で掘り取りするため、土をひっくり返した状態になるからです。

  
ごぼうの収穫後は土壌診断をして土づくりを行います。堆肥は最低10トンは入れて翌年に備えます。美味しい、柔らかいごぼうを作るための妥協はしません。

  

有機ごぼう

  

旨みと香り・風味抜群!食物繊維やポリフェノールが豊富。

熊本で有機農業に取り組む生産者

今村剛喜さん

有機にんじんを作り始めてちょうど10年になります。山間地域での露地栽培ということで、最初のころはイノシシや鹿が畑の中で暴れまわったり、夏の暑いときの種まきなのに雨が振らずに発芽をしなかったりと失敗ばかりでした。今年も大きい台風が直撃して水没しそうなほど雨に当たりましたがどうにか収穫は出来そうです。

  

今思うと「農薬を使ってさえいれば」「化学肥料さえあれば」という失敗は一度もありません。たぶん気候風土がにんじんに合っているんだと思います。厳しい環境の中でスクスクと育ったにんじんをよろしくお願いいたします。

  

有機にんじん

  

えぐみがなく甘みがあり、子どもにも人気。

大山大輔さん

我が家のさといも栽培は、前期作付けしたものから自種を残し、春の定植時期に掘り起こしたものを定植しなおします。マルチを使用せず、初夏に3回、鶏ふん堆肥を追肥して土寄せし、さといものわき芽を切りながら、雑草を除草し管理します。

  
今年は、夏の間の少雨や台風の影響を受けており、葉が焼けてぼろぼろになり、生育に若干影響は受けていますが、いつも通りになめらかで優しい食感を味わえる、さといもが出来上がっています。煮ものやおでん、コロッケやグラタンにもおすすめです。

  

有機さといも

  

ほくほくねっとりしたおいしさ。低カロリーで食物繊維豊富です。

公開:2022年11月21日
商品案内36号[2022年12月1回]掲載

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