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日本全国の耕地面積に占める有機農業の取組面積は2020年で約0.6%※1。海外と比べても非常に低い水準です。この現状を打破しようと、農林水産省は「みどりの食糧システム戦略」を発表し、2050年までに有機農業の面積割合を25%に拡大する等の目標を掲げています。

コープ自然派は、以前から「誰もが有機野菜を食べることができる社会」をめざし、生産者との産直の関係に取り組んでいます。どの生産者も、農薬に頼らない、微生物のチカラを活かした有機農業に力を入れており、組合員はその安心・安全な野菜や果物を買い支えています。日本のオーガニックをさらに拡げていくためにも、産直の関係を強化し、生産者と消費者がともに歩んでいける体制を整えていきます。

※1 農林水産省「有機をめぐる事情」令和4年7月 参照

<熊本県> 今村剛喜さん

有機にんじんの栽培を始めて今年でちょうど10年目になります。始めたときと比べると品質も量も安定してきたかなと思っていますが、これも組合員の皆様に食べ支えてもらっているからで、そのおかげで有機にんじんを作り続けることが出来ております。美味しくて健康で安全な有機にんじんをこれからも届けていけたらいいなと思っています。

  
どんなに雪が降っても氷点下になっても妻と2人で1本1本丁寧に手掘りで収穫しております。大変な作業ですが作り手の背景を少しでも感じて頂けたら幸いです。

  

有機にんじん

  

えぐみがなく甘みがあり、子どもにも人気。

<熊本県> 吉水農園

阿蘇の麓にある吉水農園では、土作りにはじまる野菜の生産方法にこだわりをもって、安心な野菜を生産しております。特に、丹精込めて育てた有機ミニトマトは、決して料理の添え物ではない“主役の味わい”だと自負しております。

  
また、年一作(土がやせないための配慮)を心がけ、皆さまに安心・安全・美味しいお野菜を提供することをモットーに、これからも、野菜にまっすぐ向き合っていきたいと思っております。吉水農園の有機ミニトマト、この機会に是非お召し上がりください。

  

吉水孝道

  

有機ミニトマト

  

おいしくするためのあらゆる手間を惜しまずつくりました。

<青森県> 津軽産直フーズ

私たち津軽産直フーズは「安心」「安全」「おいしい」をコンセプトに、有機栽培に取り組んでいます。全生産者の土壌分析を行い、「窒素、リン酸、カリ」の三要素を配合した完熟堆肥によって柔らかい土をつくります。鉄やマグネシウム、カルシウムなどのミネラルを配合した肥料設計は強い樹を育て、農薬の回数を減らし、コクのあるおいしいりんごをつくります。

  
また、有機肥料は微生物のえさになり、自然と共生できることから、産地を守ることにもつながります。1人でも多くの方に共感して頂き、オーガニックの輪が拡がってくれたら嬉しいです。

斉藤篤寿

  

りんご・サンふじ800g

  

酸味が少なく強い甘み。しっかりとした果肉で果汁も多い人気の品種です。

<北海道> 大雪を囲む会

有機栽培では土づくりは当たり前のことですが、近年は温暖化の影響でゲリラ豪雨等の雨に対応する為に水はけの良い畑づくりを心掛けています。畝の間にサブソイラーという農機具を使うことで排水性を良くするのと、じゃがいもの植え付け時に極力種イモを畝上にする事でイモが少しでも水に漬からないよう努めています。

  
今年のような曇天が多い場合は適宜に葉っぱの糖度を図り、葉面散布で光合成促進に努めています。毎年が異常気象だと思い圃場回りをして、じゃがいもにそれぞれ異常がないかを観察することが大事になってくると思います。

  

一戸義則

  

有機じゃがいも

  

有機栽培で育てました。皮ごと食べても美味しい。

<兵庫県> 市島有機生産出荷組合

有機の里丹波は、比較的、冬場の根菜類の野菜との相性が良く、どの根菜類も非常に好評を得ています。その代表格となる有機大根は、丹波でも栽培面積・生産者も増え、オーガニックを拡大するための牽引作物にもなっています。

  
11月下旬頃から、霜がおりはじめると甘みがぐっと増し、煮ものなどにするとそれはそれはおいしい料理に変身いたします。収穫は重たくて腰が痛いですが、がんばって抜いていきますので、ぜひたくさんご賞味ください。

西垣健太郎

  

有機大根

  

大根の皮を厚くむき取った後は、捨てずにきんぴらがおすすめ。

<沖縄県> 島酒家

沖縄県産いんげんは、沖縄の温暖な気候を活かした栽培をしており、栽培期間中は農薬・化学肥料を使わない栽培をしています。本土よりも独特の風味とやわらかい食感があるのが特徴で、噛んだ時の甘みが違いますので、是非ご賞味ください。

  

石黒新海

  

沖縄いんげん

  

丸さや・筋なしで、食感は柔らかく風味豊かないんげんです。

<高知県> 高生連

「農薬が効かない!?」約20年前の高知県のハウス園芸作物では、農薬に耐性を持ったスリップスなどの害虫に農家が悩まされていました。そこで、密かに害虫を食べる天敵昆虫を研究していた農家が知恵を出し合い、野外から天敵昆虫をとってハウス内に入れました。

  
「購入した天敵昆虫よりも、野生の昆虫ははるかに仕事するぞ!」とおっしゃるかめのこ農園さん。20種類近くの天敵を導入しています。おかげで、年によっては約6ヶ月無農薬・無化学肥料での栽培も可能になっています。生物多様性で育てたピーマンは甘くおいしいおすすめ品です。

  

鳥谷恵生

  

  

ピーマン

  

有機質の肥料を使い、できるだけ農薬の使用も抑えています。

ついに無農薬に!今城さんの仲間たちのお米

「今城さんの仲間たちのお米」が誕生して3年目になりました。後継者不足や異常気象が毎年のように起こる中でお米が年間を通じて供給できない時期があり、そこで今城さんの協力のもと北海道でお米を作ってもらえる農家を捜索。そして「ななつぼし」という品種から企画がスタートしました。

  
21 年度から「ゆめぴりか」になり、22 年度産については、仲間たちの中で1人、無農薬栽培にチャレンジしてもらいました。今後は有機栽培も検討してもらっています。ぜひこの機会に、北海道で頑張る生産者のおいしいお米をお試しください。

  
コープ有機 長尾国栄

  

  


無農薬・今城さんの仲間たちのお米

  

【品種】ゆめぴりか 
つや・粘り・甘みのバランスが良く、冷めてもおいしさが長持ち。

公開:2023年1月9日
商品案内43号[2023年1月4回]掲載

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