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ニュースでも頻繁に取り上げられていますが、ロシアによるウクライナ侵攻や為替の影響を受けて飼料価格が高騰しています。2022年7月~9月には過去最高の値上げが行われ、工場渡価格は1t当たり10万円を超えました。牛や豚、鶏たちは生きものです。食べるエサがないとカラダをつくることはできません。味や品質にも影響するため、容易に変更することもできません。そして出荷するまでの間、継続して育てていく必要があります。

私たち消費者ができることはまず現状を知ること、そして大切に育ててくれた生産者のためにもしっかりと消費をすすめることです。今回は生産者の皆さんに現状をお聞きしました。

畜産生産者支援カンパにご協力お願いします

現在、飼料・燃料・資材価格は記録的な高騰が続いており、日本の畜産生産者は深刻な状態に陥っています。これは私たちの食をいつも支えてくれている生産者も同様の状態です。

  
私たちに何ができるのか、2月の連合理事会で話し合いました。そこで決まったことは、日本の畜産生産者を支援するために農林水産省へ要望書を出すこと。そして組合員からカンパを集め、それを生産者へ渡すことです。日頃の感謝を込めて、少しでも生産者の皆さんの支えになればと思います。組合員の皆さん、カンパにご協力よろしくお願いします。 

  
コープ自然派事業連合
理事 正橋 裕美子

  

よつ葉乳業

濃厚飼料
粗飼料

ウクライナ情勢による世界的な物価の高騰は酪農の現場へも大きな影響を与えております。北海道においては、府県に比べれば飼料の自給率が高いものの、輸入飼料の高騰、電気代・ガソリン代高騰などは経営に大きな影響を与えております。

  
また、後継者不足による離農も急増している状況です。今回4月より乳価が改定されましたが、まだ酪農家の生活が安定する状況には至っておりません。
おいしい牛乳を提供し続けるには、酪農家にとって適正な価格で生乳を買い取り製品化しなければなりません。様々な物価高の中ではございますが、組合員の皆さんのご理解と消費拡大へのご協力をよろしくお願いいたします。

  

宮田 知行

  

よつ葉クリームチーズ

  

コクと酸味のバランスが良い、なめらかなクリームチーズ。

福永産業

「安心でおいしい」牛肉をお届けしていくことを胸に、九州本土最南端の鹿児島県枕崎市で、毎日牛の肥育に情熱を注いでいます。しかし、最近のあらゆる物価の上昇により、生産コストが急激に高騰しているのも事実です。燃料代の上昇に始まり、昨今の円安の影響もあり、特に飼料コストがほぼ2倍の状況に。他の枕崎牛生産者も大変厳しい経営環境を強いられています。肥育導入にあたる仔牛の価格も安くなっておらず、出荷の際には牛肉の成績によって赤字に転落するケースもあります。

枕崎牛は黒毛和牛と異なり、品種の特性上グレードが高い成績が頻繁に出る品種ではありません。しかしながら、和牛も交雑牛も飼料代含め、かかる生産コストはさほど変わらないため、交雑牛をやめて和牛の肥育に切り替えることを検討する農家も全国的に見受けられます。

我々肥育農家も、この経営環境が続けば減頭になっていきます。長年にわたって枕崎牛を利用いただいている組合員の皆さんのためにも、これからも枕崎牛の生産を続けていくことが一番と感じています。「安心でおいしい」牛肉の供給にできる限り力を注いでいきます。

宮路 俊廣

枕崎牛切落し

  

使いやすい切落しは料理の万能アイテム。

七星食品

畜産の現在の状況としましては、「飼料価格の高騰」が第一に挙げられます。特に「自然豚」の飼料にはこだわっており、七星食品としても価格が高騰したからといって、コストを下げるわけにはいきません。昨年よりは飼料価格の高騰は落ち着いたものの、現状はまだまだ高い水準での価格推移となっています。

  
飼料価格高騰に伴い、七星食品としても従来の取引価格ではどうしても採算が合わなくなったため、今年の1月中旬から不本意ではありますが、一部「自然豚」商品を価格改定させていただきました。改めて、組合員の皆様にはご了承いただければと思います。

  
「自然豚」の品質向上を目指すことと、組合員の皆さんに喜んでいただけるサービスの追求に努めていきます。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

  

東原 正弥

  

自然豚肩ローステキカツ

  

適度な脂肪で食べ応えがあり、ポークステーキやとんかつにおすすめです。

自然豚肩ローステキ用 極厚

  

自然豚のロース肉を極厚のステーキ用にしました。ちょっと贅沢したい時に!

イシイフーズ

ロシアがウクライナに侵攻して約1年が経ちました。振り返ると、資源輸入大国である日本(※エネルギー自給率13%、飼料自給率 25%、飼料自給率を考慮した鶏肉自給率は8%)は、資源価格の高騰や原材料費、物流、エネルギーコストの上昇、歴史的な円安もあり、さまざまな物の価格が高騰。家計や企業の生産活動に大きな影響を与えました。2022年は、まさに私たちの暮らしが世界情勢と強く結びつき、飼料などを海外に大きく依存して畜産業が成り立っていることを改めて実感した1年でした。

※令和3年度(2021年)公表数値、経済産業省及び農林水産省HP参照

2023年1月~3月期の飼料価格がそうであったように、今年も飼料価格の高止まりが続くと予想されています。畜産業界は国の特別支援対策を望んでいますが、その支援対策が縮小することになれば、飼料購入での畜産農家の実質負担が重くのしかかってきます。また、今年は飼料の実質負担増だけでなく、4月以降の電気料金の大幅値上げが予定されるなど、さらなる生産コスト増となって昨年よりも厳しい経営環境になりそうだと感じています。

  
このような状況の中、こだわりの飼料で安心安全な神山鶏を元気に育て、組合員の皆様がおいしいと感じていただける商品を今年も『笑顔のまんなかに』お届けできるように、私は1羽1羽を大事に育てることを信条として、毎日、鶏の飼育に一生懸命に取り組みます。組合員の皆さん、これからも神山鶏の応援をよろしくお願いいたします。

沓名 政枝

  

神山鶏ムネ肉

  

やわらかく、ヘルシーなムネ肉です。

たむらのタマゴ

組合員の皆さん、いつも卵をご利用いただきありがとうございます。昨年4月より徐々に卵が高騰し、現在では今まで経験したことのない高卵価となっています。原因は二つあり、一つ目は飼料が80%前後値上がりしたことで、養鶏農家の廃業が始まったこと。二つ目は鳥インフルエンザの発生が昨年10月から始まり1500万羽を超えたことで日本全体での卵の数が少なくなってしまったことです。

  
養鶏農家の廃業の流れは来年中には収まるとの見方です。鳥インフルエンザの発生は衛生管理ではトップクラスの養鶏場での発生も多くなり、それを止めるにはワクチンに頼らざるを得ないのではないかと言われています。当社は健康な鶏を育てる事を一番に開放鶏舎で飼育しています。インフルエンザに負けないようにと祈るばかりです。 

  

田村 智照

  

  

PHF白卵10個

  

非遺伝子組み換え(分別管理)のPHFコーン・大豆油かす、国産玄米(飼料米)を約3%与えて育てた鶏の卵です。

公開:2023年4月3日
商品案内3号[2023年4月3回]掲載

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