• 地域循環(循環型農畜産業)

農業や林業、水産業をはじめ、私たちの生活は豊かな森・川・海の自然環境が土台です。コープ自然派では、環境に負荷をかけない持続可能な循環型社会をめざしています。有機農業に取り組むこと、石けんをすすめることもその取組のひとつです。コープ自然派の生産者も、環境に負荷をかけない様々な取組を行っています。

地域の環境を守るため、次世代に豊かな環境を残すために行っている取組を紹介します。

阿波農産

阿波農産は「自然派Styleツルをよぶお米」だけでなく、飼料米を育ててたむらのタマゴへ納品しています。鶏がお米を食べると卵の黄身は白くなりますが、オレイン酸が増え、味は濃厚でおいしいです。子どもの頃に鶏を飼っていたので、えさに米を使った卵は当たり前のように食べていました。米がなくなり、配合飼料を食べると黄身の色は濃くなりましたが、私はえさに米を使った卵のほうが好きです。

  
また、秋処理にたむらのタマゴの発酵鶏ふんを施肥して、ツルをよぶお米、飼料米を育て、無投薬の発酵鶏ふんと廃菌床を配合しておいしい健康な野菜を育てていきたいと取り組んでいます。「自然派Styleツルをよぶお米」を食べて、応援よろしくお願いします。

  
阿波農産 浜田孝俊

  

自然派Styleツルをよぶお米 白米

ナベヅルが棲めるほど豊かな環境を整えることを目標としています。

無農薬
省農薬

島酒家

私たちは自然界に生かされ、生活をしています。その中で島酒家の取組は、下記のようなことを意識し仕事をしています。

■農産での取組
・除草剤の不使用
・ネオニコ不使用 
・台風による赤土流出を防ぐためにベチバー(イネ科の植物)を植える

■水産での取組
・環境を害する船の船下塗料不使用
 ※通常は年1回行いますが、海の環境を害する薬剤が使われています。
・化学処理された種を使わず、天然ものを使用
・成長剤等を練り込んだ養殖網等を使わない

 ※他の海藻類にも影響を及ぼし、生態系が変わるため。
・酸処理を行わない
 ※色味なども自然のものを大切にするため。

  島酒家 石黒新海


奥武島産塩蔵有機太もずく

  

沖縄で養殖された太もずくを、保存しやすい塩蔵タイプにしました。


おきなわの生姜パウダー

  

久米島の栽培期間中農薬不使用の島しょうが(在来種)を使用。

営農企画

麦や大豆をはじめ、さまざまな作物を有機栽培しておりますが、どの作物の有機栽培でも欠かせない最も大切なことは、地域資源で有機の肥料を作れる仕組みです。

  
現在、自社の肥料製造プラントの建設を進めております。このプラントが完成すれば、食品メーカーや畜産業、ホテル、稲作農家から出る籾殻、バイオマス、炭など、地域で出る有機質の残渣を回収し、より品質の高い肥料を安定して作ることができます。これにより、有機栽培の収穫物の品質向上はもちろん、地域の資源を循環し、有効活用する仕組みづくりに繋がっていきます。

  
営農企画 今城正春

  

現在は屋外で堆肥を作っています。

自然派Styleオーガニックハードトースト1.5斤

  

北海道産有機小麦「ゆめちから」を100%オーガニック使用。卵や油脂は使用していません。

七星食品

七星食品の農場から排出される自然豚のふん尿は、同じ場内でふん尿処理施設の堆肥発酵処理システムより、有効な有機堆肥を製造しています。

  

再資源化を図り、これらを耕種農家へ供給する事により、地域内でのリサイクル化を図っています。各地域の農家と豚ぷんの有機堆肥を中心に取り組んでおり、特に多いのが野菜関係です。良質で安全・安心な豚ぷんは有機堆肥として農家に還元されています。

  

また、安心安全でおいしい食べものを食べてほしいという思いから、化学肥料・農薬に頼らず、農家さんと作物を育てたいと思っています。

  
七星食品 東原正弥

  

七星食品の海部さん
自然豚の堆肥を使って野菜を育てている情熱カンパニーの槇山さん

自然豚モモスライス

  

キメの細かな赤身肉。肉そのものの味を楽しむ料理に向いています。

ニッコー

私たちは商品をより身近に感じてもらいたいという想いから、10年ほど前から自社農場をスタートしました。使われなくなった畑(耕作放棄地)を自分たちで開墾し、栽培しています。今では自社製品の原料として1割程度をまかなう量になっています。

  
自分たちで野菜の洗浄からカットまでをして、毎日大量の野菜の皮やヘタなどの生ごみが出ます。私たちはその生ごみをゴミとして捨てるのではなく、畑に戻し、堆肥として活用し、その堆肥で栽培した野菜をまた原料として使う、循環型農業を実践しています。

    
ニッコー 菊田潤哉

  

耕作の様子

大きな豆腐肉団子甘酢あん

  

国産大豆100%の豆腐に、国産鶏肉・野菜を加えて作りました。

野菜かき揚げ

  

4種の国産野菜と国産小麦の衣を使用し、からりと揚げました。

さかうえ

全国共通な課題である耕作放棄地や未利用の土地を牧場として有効活用し、基本的には周年で黒毛和牛を放牧しています。放棄地に繁茂していた雑草が牛のえさになることで、有害鳥獣の住処をなくし、鳥獣害を抑えることにつながります。

  
また、牛の排泄物は有機肥料として活用することで田畑に還元され、機能が回復します。再生した田畑で牧草飼料を自社生産することで、輸入穀物飼料に頼らない持続可能な循環農業を実践しています。

  
さかうえ  日髙裕介

  

里山牛切落し

  

牛丼や肉じゃが、炒めものや煮込み料理に適しています。

公開:2023年6月19日
商品案内14号[2023年7月1回]掲載

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