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日本の食料自給率は38%(令和4年度概算)と先進国の中でも最低水準。これはもし海外からの輸入が止まったら、日本国内だけで食料を調達できないということです。
コープ自然派は『国産派宣言』を掲げ、日本の自給率に貢献しようと国産にこだわった食べものを中心に取り扱いをすすめています。中でも重視しているのは、国産有機農産物の産地を拡げていくこと。有機農業を推進することで、日本の食は勿論、日本の自然環境も守ることができると考えています。また、高品質・多収穫が期待できるため、生産者の生活も守ることが可能です。
今コープ自然派では、「有機の学校」の卒業生が独り立ちできるように有機農産物の集荷、実習農園の提供などの取組を各産地で展開していくために、熊本・徳島・兵庫・愛知・長野・栃木、北海道の7産地において産地プロジェクトをすすめています。
この取組を生協以外にも拡げ、全国に1000人の有機農業者を育てる100産地(有機農業者10万人)をつくることをめざしているのです。
次世代を担う有機農業者の育成も行っています!
コープ自然派では徳島県と熊本県で「有機の学校」を運営しています。組合員の皆さん、有機の学校の応援をよろしくお願いします。
902915 支援金(年会費) 一口 1,000円 |
※ポイント対象外です
※寄付金控除の対象外です
【熊本県】コープオーガニックガーデン(COG)
私はもともと有機栽培に興味があったので、BLOF理論を学び実践しています。COGではハウスごとに土質が違うので、収穫終了後に土壌分析をして土の状態を確認しています。施肥設計を行い不足してるミネラルなどを必要に応じて施肥し、土づくりをして種まきをしますが、それでも虫が発生した時は、原因を追究し、虫の被害を抑えるように努めています。
有機栽培でも必要な栄養をきちんと吸収した葉物は、葉が厚く虫の被害も少なく生育する事を毎回実感しているので、常に観察を重視して作物と向き合うようにしています。
コープオーガニックガーデン 東家智美
有機小松菜
ジューシーでコクがあります。
【徳島県】阿波農産
とくしま有機農業サポートセンターでは2009年の発足以来、日本有機農業普及協会理事長でもありサポートセンターの校長でもある小祝政明先生のBLOF理論(生態系調和型理論)に基づいて研修生や近隣農家の方々と一緒に取り組んできました。そしてこのBLOF理論を通じて、農産物を作る上で最も大事な土作り、良質な堆肥・アミノ酸肥料・ミネラル肥料や微生物資材の使い方とその特性・効果などを学べた事が今の農業生産現場での基礎になっています。
私自身、現在はサポートセンターの副理事長として研修生の受け入れを行い、研修生に農業を教えています。ここに阿波農産の栽培技術を活かしてBLOF理論に基づいてお米や野菜の栽培を行っています。
阿波農産 浜田浩明
ブロッコリー
ビタミンCやたんぱく質、鉄分など豊富な栄養が含まれています。
【青森県】津軽産直組合
津軽産直フーズ(※)ではBLOF理論を用いた有機栽培のこだわりに共感し、「安心・安全・おいしい」をコンセプトに栽培を行っています。
BLOF理論は土壌分析を行い、根拠に基づく栽培方法のため、自信をもって出荷しています。この農法を選択して困難に感じることは、肥料価格の高騰や使用できる農薬が限られていることです。こうした現状でもコンセプトを大事にして、組合員の皆さんに召し上がっていただけるよう頑張ります。
津軽産直フーズ 木村守哉
※津軽産直組合の中でネオニコフリーに取り組む生産者グループのこと。
りんご・サンふじ訳あり 800g
表皮にスリ傷や害虫被害のあるものや、霜で変形したものも入ります。
【北海道】大雪を囲む会
私の農場では「たい肥・有機肥料」を自家製にすることにこだわってます。春に倉庫内で一年分の肥料を作ります。いちばんの取組は「土こうじ」という肥料です。土こうじとは山土と米ぬかと微生物菌を混ぜたもので、土壌改良として投入します。理由は畑の微生物層のバランスを整えるためです。健全な畑で微生物に働いてもらい、美味しくて柔らかいごぼう作りを心がけています。
大雪を囲む会 一戸農場 一戸允仁
有機太ごぼう
「太い=硬い」ではありません。柔らかくごぼうの味がしっかりします。
【兵庫県】市島有機農産物生産出荷組合
丹波の有機大根の出荷が最盛期です。有機大根に取り組んで数年経ちますが、なんといっても「おいしい」大根が毎年収穫できてありがたく思っています。
仲間とともに有機栽培技術の情報交換を積極的に行うことで、丹波での有機大根の栽培が確立できたと思っています。今後もたくさんの有機大根を出荷しますので、皆さん食べてください!
市島有機農業生産出荷組合 西垣健太郎
有機大根
大根の皮を厚くむき取った後は、捨てずにきんぴらがおすすめ。
【長野県】のらくら農場
誤解なきよう説明するのですが、「BLOF理論の長いも栽培方法」というものは存在せず、理論はあくまで思考を構築していくための武器です。土や植物のメカニズムを理解して、実際の栽培方法を自分なりに組み上げていく形です。
まず、仮説を立てて挑戦し、生育途中で生育診断を行います。収穫の量や味、栄養価などを分析して、修正を繰り返します。BLOF理論が優れているのは、生産者が自分なりのやり方を、根拠を持ってつくり上げていける仕組みがあることです。
のらくら農場 萩原紀行
のらくら農場の長いも
粘りが強く、味が濃い長いもです。
公開:2023年12月18日
商品案内41号[2024年1月1回]掲載