• 遺伝子組み換え食品
  • ゲノム編集

1996年から商業栽培が始まり、世界で急速に拡がっていったGM作物ですが、その拡がりとともに、各国からアレルギー疾患やがんなどの様々な健康被害が報告されるようになりました。これを受けて、「遺伝子組み換え食品はいらない!」とのGM反対運動が消費者の間から活発に行われた結果、近年におけるGM作物の栽培面積の広がりは鈍化しています。

しかし、この遺伝子組み換えに変わる新たな技術としてゲノム編集食品の研究がすすんでおり、海外ではすでにゲノム編集された大豆の流通が始まっています。日本でもゲノム編集されたトマトの苗が配布されようとしています。

遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食品とも共通する問題点として、まず表示が不十分であることが挙げられます。私たち消費者が知らないうちに広がり、そして口にしてしまう恐れがあるのです。

ゲノム編集って?

「ゲノム」とはDNAに含まれるすべての遺伝情報のこと。ゲノム編集技術では生物に目的の性質を持たせるため、ゲノムの中の特定のDNA配列へと案内する「ガイドRNA」と、そのDNAを切り取るハサミ役の「酵素」が使われます。

別の生物の遺伝子を組み込むのではなく、もともと生物が持っている遺伝子を切り取る技術のため、自然界で起こりうる突然変異と見分けることができません。

トマト

昨年12月、血圧を下げる成分「GABA」を通常の5倍ほど含むトマトが国内で初めて承認されました。厚生労働省がこのトマトに対し、「詳しい安全審査なしで販売してよい」と判断したからです。

このトマトの苗2万本分が5月中旬から栽培希望者へ配布され、それと並行してゲノム編集トマトを使った加工品を一般流通させるための準備もすすめられています。

有機トマト

  

土の力を最大限引き出す、有機農法で育てた『甘み・酸味・香り』と3拍子揃った有機トマト。

畜産(豚肉)

生物の筋肉量は、「ミオスタチン」という遺伝子によって制御されています。この遺伝子を切断することで筋肉量を増やし、肉がたくさんとれるようにした家畜が開発されています。

自然豚スペアリブ

  

脂肪が多く、骨までしゃぶりたくなるワイルドな旨みが魅力です。

水産(さば)

養殖の環境下では共食いしてしまうほどの強い攻撃性を持つ魚・さば。その攻撃性を司る部分を破壊することで穏やかな性質のさばを開発する研究がすすんでいます。

さばフィーレ(無塩)

  

素材そのままなので、焼いて良し、煮て良し!ボリューム感のある1切約100g。大きめ無塩フィーレです。

  

遺伝子組み換えって?

異なる生きものの遺伝子を、目的とする植物や動物に組み込み、自然界に無かった生きものを作り出す技術。除草剤をかけても枯れない「除草剤耐性作物」や殺虫毒素をつくる遺伝子を持った「殺虫性作物」があります。その栽培面積は2019年で29か国、1億9,040万haとなっています。

豆腐・納豆

日本で表示義務のある数すくない食べものの一つが豆腐や納豆です。しかし、2023年に予定されている表示制度の改定により、これらの商品からも<遺伝子組み換えでない>という表示が消えてしまうかもしれません。

自然派Style今城さんの大豆で作った国産有機豆腐

  

有機栽培大豆「とよみずき」を使用。しっかりとして甘みがあります。

カップ小粒納豆(麦入り)

  

大麦の糖分が納豆菌を活発にするため、糸引き感の強いしっかりとした粘りがあります。

めんつゆ

主原料である醤油の大豆の他、砂糖の代わりに使われることの多いブドウ糖果糖液糖には、遺伝子組み換えされたトウモロコシが使われています。

自然派Style万能つゆ

  

薄めるだけで、つけつゆ・かけつゆが完成。煮ものなども簡単に味が決まります。

カレールゥ

カレーに使用される植物油脂の他、乳化剤やカラメル色素など食品添加物に遺伝子組み換えの大豆やトウモロコシが使用されている場合があります。

自然派Styleカレー(甘口)

  

国産小麦粉と国産牛脂をベースに酵母エキスと魚醤、スパイスで味を仕上げた本格派!

公開:2021年5月10日
商品案内8号[2021年5月4回]掲載

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