• 野菜のチカラ・栄養価

日本人が1日に摂取する野菜摂取量の平均は、全世代で1人当たり269.2gと昔に比べて減少しています。しかも野菜の栄養価自体も昔に比べ低くなっているので、野菜からしっかりと栄養を摂るためには、高品質な野菜を選ぶ必要があります。

コープ自然派がすすめているのは、高品質・多収穫を可能とする、土づくりを基本とした有機農業です。栄養価の高い野菜を育てることが人の健康を守ることにつながり、多収穫を実現することで、誰もが有機農産物を食べることができる社会につながります。

有機トマト (熊本)

目標は有機農業を通じた
「人づくり・土づくり・物づくり」

  

栽培では動物性の肥料をなるべく使用しないようにしています。裏山の「土着菌」というその土地にいる菌の力を借りて熟成させた『自家製ぼかし肥料』と、『天恵緑汁』を使っています。

  
『天恵緑汁』とは夜明け前に山に入り掘り起こしたたけのこや、まだ朝露の残る山菜、美しい川の上流でとれたクレソンなどを、ミネラルなどを多く含んだ黒砂糖につけて抽出した天然酵素エキスです。これを使うと、トマト本来の力を最大限に引き出してくれます。

  
地域資源をできるだけ利用したこだわりの土づくりが、トマト本来のおいしさを引き出します。

  

肥後あゆみの会 澤村輝彦

  

有機トマト

  

土の力を最大限引き出す、有機農法で育てた『甘み・酸味・香り』と3拍子揃った有機トマト。

有機小松菜 (熊本)

5月に入り、有機農家『えのえん』の
小松菜収穫が始まりました

  

露地の小松菜は、雨風に耐え株が太くなり、山の寒暖差で味がのり、肥えた土からミネラルをたっぷり吸収して、パリッ!っと歯応えのある美味しい小松菜に仕上がります。今年の熊本は、5月半ばから早くも雨が多い梅雨空の日々が続いています。

  
皆さんからのご注文を頂いたからには、雨が降ろうが収穫は続きます。組合員の皆さんへ出来る限り見栄えの良い物がお手元に届くよう、一つ一つ思いを込めて収穫・袋詰めを行っていますので、熊本の大地と豊かな自然環境を感じとっていただけると幸いです。

  

榎本航

  

有機小松菜

  

アクが少ない健康野菜。ジューシーでコクがあります。

有機たまねぎ (兵庫)

本来持っている力を最大限に出す

  

淡路島は海に囲まれた温暖な気候です。風によって運ばれてくる海のミネラルにより、おいしいたまねぎを育てることができます。

  
たまねぎは菌や雑草で生育が阻害されやすい作物のため、私たちも最初は慣行栽培でたまねぎを育てていました。しかし、3年経過した頃、「玉葱屋が玉葱を栽培するならやはり淡路島で一番安全でおいしい玉葱を栽培したい」と思い有機栽培に挑戦。今では栽培面積が4 ~6haになりました。

  
有機栽培のたまねぎは、安全は元より、何より味が全然違います。同じ淡路島の土で品種も同じだったとしても、栽培の仕方が違うだけで差が出ます。ぜひ、ひと味違う淡路島の有機たまねぎを食べてみてください。

  

新家青果 新家春輝

  

淡路島産有機たまねぎ

  

瀬戸内海特有の温暖な気候と風土で育つ淡路島産たまねぎは「甘い・やわらかい・みずみずしい」と有名です。

ズッキーニ (兵庫)

有機の里、丹波で育ったズッキーニ

  

小祝先生のBLOF理論に基づく勉強会を始めて、はや10年が経ちました。毎年、新たな課題が出てきますが、土づくりの段階の豊富なミネラルと有用な微生物を生かすことで、作物が土壌の栄養をふんだんに吸い上げ、栄養価の高い農産物を生産できるようになってきました。

  
特にズッキーニは、根が5mくらいも伸び、栄養をたくさん欲しがる作物です。土づくりに加え、追肥や潅水の管理も大変ですが、皆さんにおいしく、そして栄養満点のズッキーニをお届けできるよう、日々の管理もがんばって育てていきます。

  

市島有機生産出荷組合 西垣健太郎

  

ズッキーニ

  

やわらかで瑞々しく、クセのない野菜。

ミニトマト (徳島)

大事なのは、光合成を最大限にさせるための
サポート力

  

私たちは毎日の植物の変化に合わせて管理方法を変化させていきます。ハウスの環境データ、トマトの生長記録を見合わせながら、病気にならない環境整備、害虫が増えない手入れ基準を徹底して管理しています。あとは、おいしさを溜め込むために、根の周りにいる微生物の力を借りながら、土壌水分の観察によって水やりを調整し、じっくり完熟させて味をのせていきます。

  
1粒1粒に思いをのせて大切に育て上げたミニトマト!食感と風味を感じながら、ぜひ糖酸バランスを楽しんでいただければ幸いです。

  

ヴェリタス 井口賀夫

  

ミニトマト

  

お弁当の彩りに自然派のミニトマト。

パプリカ (和歌山)

“野菜の身になって考える”農業を実践

  

 「パプリカ花が咲いたら~♪」という歌もありますが、パプリカは花が咲いて緑の実がだんだん大きくなって赤や黄の完熟で収穫するまで2 ヶ月。とても時間のかかる野菜です。その分1個1個の果実に愛着が湧いてくるので、野菜といえども果物のような感じがします。

  
できるだけ農薬に頼りたくないので、「天敵昆虫」を5種類ハウス内に放っています。害虫を捕食する姿を見つけて嬉しくなると同時に生きものってすごいなと感心します。そして野菜の生育をよく観察し、少しの変化を見逃さず、最適な栽培管理をおこなう“野菜の身になって考える”農業を実践しています。

  
生でも加熱してもおいしいので、ぜひお召し上がりください。

  

耕雲社 西歩

  

パプリカ

  

彩り鮮やか、サラダにも最適。

なす (高知)

子どもたちにも誇れる野菜づくり

  

ネオニコ・有機リン・除草剤などの農薬を使わずに高知県芸西村でなすを栽培されている都築さんと五嶋さん。ハウス内の土づくりは、薬剤を使わず太陽熱と微生物の力で地温を上げる「土壌還元消毒」を行います。また、害虫を食べる「天敵昆虫」を放って農薬の使用を極力抑えています。

  
ミネラルや酵素、有用微生物もたっぷり使い、おいしいなすづくりに真剣に取り組んでいる2人ともがコープ自然派の組合員さんでもあり、「子どもたちにも誇れる野菜づくりをしていきたい」という父親としての思いも持って、日々栽培技術を磨かれています。
  

おすすめの食べ方は、タタキ、天ぷら、麻婆なす。高知のおいしい天敵農法なすをぜひ食べてください。

  

高生連 鳥谷恵生

  

生産者の都築功さん
生産者の五嶋高之さん

なす

  

淡白な味で他の食材とも合わせやすく、油との相性が良い野菜です。

公開:2021年5月31日
商品案内11号[2021年6月3回]掲載

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